朝起きたら、世界が変わっていた。そんな朝でした。
以下bloomberg からコメント引用
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が金利とバリュエーションの両面から株式強気派を後押しする発言を行ったことから、28日の米株式相場は一段高となった。ただ、これが投資家を2カ月間悩ませてきたボラティリティーに終止符を打つのか、ウォール街では見方が分かれている。
10月に金融政策について「中立まで長い道のりがある」と警告していたパウエル議長は28日、エコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークでの講演で、政策金利は中立のレンジを「わずかに下回る」との認識を示した。さらに、「バリュエーションが標準的なベンチマークをはるかに上回っているような」主要な資産クラスは見当たらないとも述べた。
トレーダーやストラテジスト、エコノミストの分析は以下の通り。
ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニアグローバル市場ストラテジストのサミーア・サマナ氏
金利は中立レンジまで「長い道のりがある」から、中立を「わずかに下回る」という表現に変化したのは180度の方向転換に近い。現在見られるリスクはどれも、S&P500種株価指数が2950をうかがう展開だった2カ月前にもあった。相場が10%下落して市場関係者はこれらの懸念を軽視しなくなり、「悪材料になるだろう」と言い出した。これらのリスクが市場に好ましい形で自然に解決する方法は多く、今日の動きもFedリスクが解決したとみられる好例だ。
B・ライリーFBRのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏
2つの大きな逆風は、対中貿易と米金融当局がデータに影響されずにやみくもに利上げを推進することを巡る懸念だ。これらの逆風の1つが取り除かれることは相場底入れプロセスの極めて重要な部分だ。
ロバート・W・ベアードの機関投資家向け株式セールストレーダー兼マネジングディレクター、マイケル・アントネリ氏
FRB議長が中立に近いと述べれば、投資家は最も売り込まれた銘柄に押し寄せるだろう。ハイテク株については、何年も見たことのないバリュエーションに下落した銘柄も一部ある。市場は議長発言の意味を理解して金融当局にとっての最終的な金利の到達点を見極める必要がある。市場はそれが従来の想定よりも低いことを織り込む。
パシフィック・ライフ・ファンド・アドバイザーズのアセットアロケーション責任者、マックス・ゴクマン氏
中立を「わずかに下回る」という発言を株式市場は本当に好感した(債券利回りやドルの市場では嫌気された)。先月の議長発言に比べてかなりハト派に転じたと受け止められた。パウエル議長が中期的な株式市場のボラティリティーやトランプ大統領からの批判に左右されるという考え方に私ならくぎを刺す。実際、利上げの効果が経済全般に浸透するには少なくとも1年かかるとのパウエル議長の見解は最近の株価動向の責任は米金融当局にあるとの見方を否定する意図があったかもしれない。(引用終わり)
チョット楽しすぎかな?ここからコメント書きます。
実際、パウエルというよりFRBの変わり身の速さと言うかマーケットに対する対応力は流石にすごいなと思いました。
金利の上昇が景気を下押しさせる懸念を感じ取ったのだろうが、朝令暮改に近い対応は日銀ではなかなかでき無さそうだ。
米国の信用取引の残高が見えないので、はっきりはしないけれど相当数のカラ売りを飲み込んでいると思われる銘柄が一斉に反発してきた。これで年末商戦も安泰になるのではないか?株や投信を保有している投資家からすれば、株価が落ちれば購買意欲が削がれることは理解できる。それを懸念したのと想像する。
対して東京株式は主体的に国内投資家がリードしていないから、こういう時の反発力が弱い。もっと日本人が自国株を買っていたら今日の反発もこんなものじゃなかった筈だ。
チャートからは今日は陽線で終わって欲しかった。今日、陽線なら一目均衡表の最高の底入れパターンだったのだけど引けでダレたのは失望した。これでは、1月の相場の動きから一旦下向きになるかもしれない。最終的には24000円を越すとは思っているのですが、一昨日のブログで書いた④の上昇から⑤の下落局面に行くかもしれない。それでも21800円は割らないとは思います。小幅調整が有っても23300円まで戻る⑥に直ぐに移行すると思っています。
本当は今日は大きな陽線を出して一気に23000円を目指して欲しかった。ここが米国と日本の違いかな?
それとも欲張りと言われるかな?でも、雰囲気が変わっただけでも良かったと思っています。では。