痺れる1週間でした。
一つは先行きインフレが進展しないという日銀の見通し。
FOMCは予想通りでしたが、日銀政策決定会合については予想外でした。
まず、日本時間の金曜早朝2時に日経新聞のリークがありそれまで400円高だった先物が400円安に急落。
金曜日は450円安でスタート。前場途中であわやプラ転するかというところまでありましたが、前場は150円安程度。
昼は通常の決定会合の日は何も無ければ12時前には報道があるが、金曜日は後場寄り後も報道が無く13時前に結果が出る。
一分間で為替は3円上下し、株式は瞬間買われるもののその後は怒涛の売り物800円安までありました。
しかし、引けにかけては急速に下げ渋り132円安32759円で引ける。
その後の先物は引けから300円高33100円で週末を終える。
ここでマーケットは何を読み込んでいるのか?
一つは先行きインフレが進展しないという日銀の見通し。
これで金利上昇はある程度抑えられるということか?
また、植田総裁に一定程度の信頼感があるのか?
今回の決定で長期金利の1%をシールとするコンセンサスが出来たのか?
今の段階では良くわかりません。
ただ言えるのは短期金利がマイナス金利の日本円は世界の資金の出し手であったという事。
これが変化してくれば、米国や欧州だけで無く新興国にも影響は及ぶということです。
正直、日本の長期金利が0.5から0.6になったところで、一般的な日本人には影響は大きくは無いかもしれません。
ただトレンドは変わってくるかもしれない。
テレビでは物の値上げばかりが報道されてインフレは悪という論調が一般的です。
でも、値上げしても消費がそれほどまで落ちなければ企業には資金が多く入り設備の更新などに使われる。
以前書きましたが、これが無いので工場の爆発とか労災が起こる一因になっているのは間違ってないのでは?
年金生活の方は悪影響がある事は理解しますが、生産をして年金資金を供給している現役の方にとっては適度なインフレは望ましいと思います。
誤解されることを承知で言えば、現在の年金生活の方には我慢してもらいたいですね。
蓄えもあり、年金保険料をフルに納めていなかった年金受給者も多いと想像します。(制度が無かったので仕方ありませんが)
そういう方には今こそ貯蓄を一部吐き出してもらい、貯蓄がない年金生活者には生活保護の制度を利用しやすくして活用し世の中の制度を改善してもらいたい。
それはデフレは如何してもダメだから!
デフレは人の発想も内向きにするし、借金が悪となるから。
自己資金だけで生活できる人ばかりでは無いし、事業を継続できる会社も少ない。
その上、借り入れしてでもコトを起こそうという進展も無くなる。
これが日本が30年間世界に遅れた原因だと思うからだ。
ハイパーインフレは避けなければならないが、小幅なインフレの芽を摘んではいけないと思う。
今回の日銀の決定が良かったのか悪かったのかは判断がつかないが、ベースは間違えて欲しく無いと思っています。
日本中というか世界中 高温になっているところが多いようです お気をつけください。
元気出して行こう。