五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

禁煙一周年

2009年07月01日 | 雑記
16年間吸い続けたタバコをやめてから、本日で丸1年が経ちました。
思い出してみれば、「taspo」導入が決定打となっての禁煙でした。
タスポよ、ありがとう。

これまでにも、何度も禁煙しては失敗してました。
一日と持たずに、発狂寸前まで行ったこともあります。
そして挫折する度に、吸う本数が増えるという性質の悪さ。

ただ、一年前は少し気持ちが違ってました。
「もう、喫煙者に戻る道は無い」
何故かそう思ったし、当然のこととして受け入れられたのでした。
覚悟していた禁断症状も大した事はなく、喫煙地獄から逃れられたという
解放感が幸せに感じられました。

禁煙の一番の動機は、「癌になりたくない」から。
16年間吸ったから、もう遅いということは無いと思ってました。
実際、身体には修復作用が備わっていて、禁煙して10年ほど経つと
癌のリスクが非喫煙者とほとんど変わらなくなるのだそうです。

社会的にも、喫煙者は肩身が狭くなってます。
今や喫煙者は、自己管理が出来ない人というような目で見られ、
路上喫煙などしようものなら、白い目で見られる始末。

私個人はタバコがやめられない気持ちがわかるから、喫煙所で
タバコを吸ってる人を見ると、喫煙地獄から逃れられなくて
気の毒だなと思います。
だから、念のために断っておきますが、この記事を書いて
喫煙者の方を貶めるつもりは全くありません。

私は周囲の人、ネットの人に応援されて非常に禁煙の
環境が良かった幸運な人間です。
誰もがそういう環境にあるわけではないので、本当に幸せなことです。

禁煙出来た陰には、大切な友達との約束も大きな存在としてありました。
「いつか必ず禁煙する」という約束を守るときだと思いました。
本当にその人が大切な友達なら、禁煙くらい出来ると思って頑張れました。

この一年間で、癌の疑いの恐怖も味わったし(体調を崩して精密検査)、
もう恐ろしくてタバコなんか吸えません。

にも係わらず、今でも喫煙する夢を見るのです。
起きてるときでも、たまにタバコが吸いたくなります。
恐ろしいですね。
タバコとは、それほど精神をも蝕むものです。

もし、これからタバコを吸ってみようと思っている方がいたら、
絶対に吸わない事をお勧めします。
「お前は16年間吸ったから、満足だろうよ」
と思われるかもしれません。でも私はこの16年間を、激しく
後悔しています。大切な生命を削ってしまったのです。もしかすると、
寿命が20年くらい縮んだかもしれない。
10年後、癌で苦しんでいるかもしれない。
それでも禁煙によって、ある程度リスクは軽減されたと
期待しているのですが…。

「お前は簡単に禁煙したじゃないか」
とも思われそうですが、禁煙は一生続くものです。
一本でも吸ったら、何年禁煙しようと努力は無に帰します。
私もまだ、戦っている最中です。

タバコの煙というのは、周囲の人にとても迷惑をかけるものだと
いうことも知りました。タバコの煙の匂いをかいだだけで、
酷く苦しむ人が実際にいます。
もし非喫煙者である母親が肺癌になったら、自分の責任だと
死ぬほど悔やむに違いないです。

喫煙は個人の自由であって、私が止めることは出来ません。
そんな権利は無いです。
先にも書いたように、喫煙者の方を貶めるつもりもありません。

ただ、禁煙して幸せゲットした人間がココにいるということが
書きたかったのです。もう毒物を摂取する必要は無いし。
浮いたお金で、ご褒美に買物でもしよう。

 応援してくれる人々に感謝の意を表しつつ