電子レンジが壊れた

ゴルフ場に咲いた椿

爺の生活環境は亡妻亡き後一人住まいをしていた。１０年ほど前、近くの借家に住んでいた長男家族が子供がだんだん大きくなって、住まいが必要になってきて二世帯住宅に建替えた。勿論半分以上は長男の長期住宅ローンだ。

そういうわけで全て内部は別居の形である。メーター類、生計費等全て独立系だ。住民登録のみ同一世帯。したがって爺の本業は無職でなく主夫だ。自分のことは全て賄う。

数日前、電子レンジが壊れた。お茶とか、コーヒーのチン。惣菜の温めなどレンジなくして一日も過ごせない。過日横着して惣菜と、正月の残りの酒をコップに二つををチンしていて、お酒が加熱するなっと、取り消しボタンを押さず、いきなり扉を開けたら、庫内に異常な光が走った。（こんなことで壊れる設計にはなっていない筈だ）

ヤバぞと電源を入れてもウンともスンともいわなくなった。配電盤を調べてもブレーカーが飛んだり異常は無い。コンセントに別の電器具を差し込んで調べても異常は無い。レンジのヒューズが飛んだにしては異常に光った。プリント基板が焼けたかと推定した。

前に別のレンジが壊れて修理に出したが修理不能だった。家電店に持ち込んで修理不能の場合でも手数料を数千円取られる。
県庁所在地の隣の市に住む恩恵で、主な家電メーカーの修理サービスセンターがある。パナソニック製と思い込んで、電話帳とネットと車のナビに案内させ郊外のセンターに行ったが、行ったり来たり探すこと小一時間。

ようやく見つかった。車に積んだまま見てもらったら、「これは三菱製です。数年前近くに三菱さんもいましたが引っ越してどこへ越されたか分りません」、あーあ情けなや爺はやはりボケてきたか。

持って帰り、三菱のセンターは分ったが、十中八九「直せません。廃版商品です。８年以上経過品です」と大体推定した。諦めて家電量販店へ新品を買いに行った。市役所に電話してレンジは粗大ごみ対象か聞いたら粗大ゴミでよいとの回答だった。

店員の説明を聞いた。本格的グリル料理をするのでなく、一人暮らしならダイヤル式加熱時間の基本型でと勧められた。重量自動計測対応のパナソニック製新製品９５０Wが２３，０００円くらいでよいと思ったが、タイの洪水被害で入荷遅れ、１月中旬過ぎでないと入らない。類似のシャープ製１７，８００円となった。

少し出力が弱い、ON・OFFを兼ねるドアの開け閉めが安物っぽい。メニューボタンを押すと本体も動くなど不満もあるが値段がこれでは仕方がない。レンジが無いと一日も過ごせないのだ。