L.A.でのお住まい探しは コア不動産(株)

カリフォルニア在住28年目の筆者が、L.A.の最新ニュース、生活に役立つ情報、楽しいお話しなどをお伝えいたします。 

職権乱用

2008年11月18日 | 生活

と言っても、副大統領候補になったアラスカ州知事の話や
僕が悪い事をしているわけではなくて、これは最近買った本のタイトル。

実はもう30年以上「カーグラフィック」という雑誌を毎月購読していて
日本の実家に加え、アーバインの家にも既に300冊近くが並んでいますが、
この誌上で毎月コラムを書かれていている松任谷正隆氏(そうです、ユーミンのご主人)が
書かれた本が「職権乱用」というタイトルです。


(その重さに本棚が耐えられず3回も買い換えましたが今回のIKEA製は大丈夫そうです)

多分、熱心なCGファン以外でこの本の事をご存知の方は少ないと思いますし
特に女性の方は殆どいないかもしれませんね。

内容も著者は「・・・そんなわけでこの本は車の本だ。・・・」と書いている通り、
自動車メーカーから借り出した車(多くは高額な輸入車)に乗って
感じた事を書いた試乗記で、車に興味のない人には面白くない本かもしれません。

でも僕はわざわざコスタメサの紀伊国屋へ行って、店頭にないこの本を日本へオーダーしてもらい
買ってしまいました。 因みに値段は$20.80

実は未だご本人とお会いした事はないのですが、以前仕事で使ったカラバサスにある
音響関係の会社を彼も利用していたらしく、ニアミスは何度かあったようで
同社のスタッフから”マンタ”という愛称で呼ばれている彼の事を色々と聞いていましたので
勝手に親近感を覚えていました。


もちろんそれだけが購入動機ではなく、
カーグラフィック誌上に連載されているコラムも毎月楽しみにしており
その限られたコラムのスペース以上に彼の感性や趣味を語ってくれる本になる事を
期待していましたが、充分満足させてもらいました。 (ちょっと値段は高かったけど・・・)

一般的な馬力やトルク、最高速や加速タイムを中心にハードを語る試乗記ではなく、
素人的と言ってしまうと誤解を招くかもしれませんが
普通の人の目で見た(乗った)感覚をユーモアをも交えながら表現した内容は大変に分かりやすく
車に関係なく楽しめる箇所も随所にありますので、先ほどとは違う意見になってしまいますが
どなたでも楽しめる本かもしれません。

もちろん奥様(ユーミン)のお話もありますので、彼女のファンも必読です。
それにご主人の性格も良く分かって面白いですよ。

それではここでちょっとだけ、本からの抜粋を。

「アウディA6でかみさんの親父の葬式に行った。
借り物とは言え、なんとなくこれで行きたくなったのだった。 どうしてだろう。
きっとスタイリッシュなのに、どこか奥ゆかしさがあるからだろうな。
押し付けがましくなく、偉そうじゃない。 二人で落ち込んだとしても空間は狭すぎず、
かといって広すぎもしない。 ドライビングに専念しなくちゃいけないふうでもなければ、
漠然と走るわけでもない。
どことなく凛としそうだったから・・・・・。
ボディーカラーが白で内装が黒というシンプルなところもよかった。」
(アウディと冠婚葬祭編から)

実はこの模様、偶然TVの芸能ニュースで見たのですが
どんな車で来たのだろうと興味を持って見ていたら何と白いAudiのA6
有名人という立場ながらも決して派手過ぎず、かといって車格的に貧相でも場違いでも無く
ご本人も言うように上手い選択だと唸ってしましました。

GT3じゃ喪服を着ての乗り降りは大変ですよね、それに雨だったし。


発行は二玄社 日本での価格は1,600円です。 (ISBN978-4-544-40030-4)

L.A.周辺の日系書店では在庫が無い様で、注文する必要がありますが
1週間ほどで入荷するはずです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。