アメリカで仕事をしていると、ちょっとした出張でも飛行機に乗ることが多くなります。
ましてや日系企業の駐在員は本社への出張もあり、マイルが貯まります。
僕もバブルの頃は年間60回以上飛行機に乗りましたが、
おかげで数年前には家族5人のハワイ行き往復チケットとレンタカー、
そして今回の日本行きも貯まったマイルを使って行ってきました!
(手数料を$60弱取られたけど・・・)
僕の場合は取引先がサンフランシスコやシアトルに多かったのでUnited Airlineをメインに、
また一時期、名古屋へ行く事も多かったのでポートランド経由名古屋行きのDeltaも
良く使い日系航空会社には全く乗りませんでした。
(実は未だにANAには乗ったことが無い!)
これだけ頻繁に、それも仕事の一部として利用すると、
非常にビジネスライクなアメリカ式の機内サービスに慣れてしまい、
CAさんが母親の様な歳でも機内食がコンビニの弁当よりもお粗末でも
特に不満は無かったのですが、今回は色々と感じる事が多かったです。
金も払わずタダで乗せてもらって文句を言うのも何ですが、
サービスの質は問題が起きた時に大きく差が出ますね。
(成田に着陸を試みる直前の厚い雲、この下は大雪だったのですね)
まあ、それにしても今回のSFO発のDL209便は酷かった。
機体からして何と767!
ANAが国内線で沢山使っている機種の改良型ですが、
いまどき国際線で各席にTVモニターも無いなんて・・・・
そしてSFベースと思われるCAさん達は勿論超ベテラン揃い。
まあ、ココまでは仕方が無いとしても、
時折行うキャプテンの機内アナウンスを直ぐに日本語で繰り返す日本人らしきCA。
聞いた事を直ぐに日本語に訳してアナウンスするのは難しい事は分かるけど、
機長が言った事の7割程度しか言わないし、言ってもいない事を言う。
それも噛み噛み。 本当にいい加減。
案の定、日本の新聞や入国用の書類を配る際も笑顔は無く不機嫌そうな仏頂面。
日系エアラインだったら怖い先輩に大目玉か、とっくの昔に引退、
否、入社試験に通らないレベルです。
お次は、関空にダイバート後に最初に機内に入って来て情況を説明したグラウンドの女性。
日本語での説明もおどおどしていて要領を得ない感じでしたが
その後の英語も下手。
「お急ぎの所、ご迷惑をお掛けして申し訳ございません・・・」と言おうとしたのだろうが、
全く逆に”I am sorry about your convenience!"と言う始末。
関空が成田からどれだけ遠く、
これからどれだけの苦労が待っているか想像もつかないアメリカ人乗客には多少ウケてましたが、
翌日に東京で大事な用事を控えながら大阪に連れて来られた者にとっては笑えませんでした。
きっと英語が上手という事で採用されたと思われる社員が
実際にはとんでもない英語を話している事は上司は知らないのでしょうが、
日本人の英語力がこの程度だと思われる事が他人事ながら恥ずかしくなりました。
関空に着陸後2時間以上も機内で待たされた後でようやくゲートに着いて降機し、
入国審査を終えて手荷物を受け取る所での対応がまた最悪。
我々の便が関空へ飛んでくることは1時間以上前には分かっていたはずで、
乗客の人数や最終目的地も分かっているにも関わらず、その対応策が非常にお粗末。
やっと担当者を見つけても積極的にこちらが知りたいような情報を伝えないので
フラストレーションの溜まった(他の)乗客から質問攻めに遭い、
半分泣き声で同僚に助けを求める始末。
機内での説明ではホテルを用意してあるとの事だったので、
一晩泊まれば翌日には成田へ行く便に乗れるのかと聞くと、その様な便は運行しないとのこと。
更に聞くと、用意したというホテルの部屋も乗客全員の分は無いらしく、
日本が目的地の乗客は関空から自力で帰宅しろとのこと。
ならば今からタクシーで東京へ行ってもいいのかと聞くと、交通費の上限は2万円との事。
それも、今晩Deltaが用意したホテルへ泊まると、翌日の交通費は出さないだと!
成田に着陸出来なかったのは天候のせいで一方的に航空会社を責めるのは酷だということも、
彼らが出来るだけの事をしようと努力している事も理解出来るけど、
同じように関空へダイバートして来たJALは乗客へ情報を伝える看板を用意したり、
グラウンドのスタッフがテキパキと乗客を誘導して混乱は一切起きておらず、
サービスのレベルには雲泥の差がありました。
まあ、これ以上Deltaの社員を責めても仕方無いと思い、
交通費を請求する書類と申請方法を簡単に聞き、荷物を取って通関を終え到着ロビーへ出たのですが
時刻は既に午後10時。
大阪には何度か来たことはあったものの、
関空が何処にあって大阪の中心地までどうやって行くのかも知らず、
まずはその辺の情報収集をしようと思いiPadでネットにアクセスしようとしても繋がらない!
帰国前に日本のスタバにWiFiの登録をしたり、ゲストでも繋がるお店や場所を調べたのですが
大阪エリアの情報が必要になるとは夢にも思いませんでした。
それにしても、LAXもSFOやJFKもアメリカの空港はどこでも簡単にWiFiが繋がるのに、
関空にしても新大阪の駅にしてもDocomやソフトバンクの利用者が使えるWiFiは飛んでても
完全にゲストが無料でアクセスできる所が非常に少なくて不便でした。
(まあ、流石にスタバは問題無く使えましたので、今回の旅でも非常に助かりました。)
仕方が無いので到着ロビーにあった旅行社へ飛び込み、東京へ行く方法のご相談。
ここで分かった事は空港から新大阪まで特急に乗っても45分も掛かる事と、
東京行きの新幹線は既に無いが大阪駅から深夜バスなら出ている事。
結局、夜行バスに乗る元気も無く、この日に東京へ行く事は諦め
新大阪のホテルを確保して朝一番ののぞみで帰京しましたが、
成田に降りていても雪の影響で都内の交通機関も混乱していたようで、
結果的には良かったのかもしれません。
なお、関空から新大阪、新大阪から都内への交通費は戻る際に成田空港で清算してもらい、
ドル建てのチェックを受け取りました。
まあ、ここでも手続きや為替のレートに関して突っ込み所満載でしたが、
帰り際で文句を言っても更に嫌な思いをするだけなので素直に受け取りました。
まだマイレージが少し残っていますので使い切るまで乗りますが、
今後は日本へ帰国する際はできるだけ日系エアラインに乗るようにします。