祖父母の家には僕用の工具が揃えてあって
いろいろな物を分解させてくれるのが楽しみでよく遊びに行きました。
ラジオや置時計、それこそ何でも片っ端からネジを緩めてバラバラにしてしまうので
壊されたくない物を隠すのが大変だったと、後に祖父が笑いながら話してくれましたが
どんな構造になっているかを知りたがる好奇心や
何でも自分で治してみるという性格はこの頃から芽生えていたようです。
このブログでも車の修理などに関しては頻繁にお伝えしていますが
今日は家電バージョン。
先日(日本へ出張する直前)妻からオーブントースターが壊れたとSOS。
電子レンジもあるし、ターキーも焼けるような大きなオーブンもあるので
日常の料理にはそれほど支障が無いように思い軽く考えていると
実際には非常に使用頻度が高く、すぐに直らないと凄く不便との事で
早速お得意の分解作業の開始!
まあ、素人が考えても直ぐに分かるようにトースターの構造はご覧の通り非常にシンプル。
簡単なテスターで通電のチェックをすると案の定、電気の通っていない線を発見。
どうやら調理温度を調整するサーマルフューズの辺りで電気が流れていないらしく
念のためにネットで色々と調べてみると、どうやらこのフューズが原因で故障する事が多い事を発見。
更に交換部品などもネットで購入可能ということも分かったが
部品のスペックや型番をメモって、部品のアップもiPhoneで写真を撮って日本へ出発。
だって、この手の部品を買うのならば秋葉原がベストでしょう!
という事で、大きな家電量販店ではなく古い雑居ビルの中
コネクターだけとか、真空管だけを売っている小さなお店が集まっている路地のようなところで
抵抗とフューズの専門店を見つけてお店の人に相談。
ネットで調べた部品と同じ物は残念ながら置いてなかったものの
作動温度が同じで使えそうな物を見つけて購入。
値段は200円。
流石は秋葉原。
亡国のスパイが自国に無いパーツを手に入れるために買い物に来るというのが分かります。
最近ではメイド喫茶やソフト関係のお店が人気ですが
この街の原点を再確認したような思いでした。
もちろん、帰宅後に早速この部品を交換して修理は無事完了。
今では以前と同じようにトーストやピザはもちろん、
お餅を焼いたり酒の肴のシシャモやスルメまで、毎日大活躍です。
数年間使ったものですと新品に買い換えたくもなりますが
アメリカの家電製品は意外と簡単に直る物が多いので、まずは修理を考えてはいかがでしょうか。
分からない事があればご連絡下さい。