BOXING観戦日記

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WBC世界Sウェルター級タイトルマッチ セルジオ・モーラVSバーノン・フォレスト

2008-11-10 22:29:25 | Boxing
フォレスト ユナニマスディシジョンで勝利

前回対戦では何とかの一つ覚えのように右ストレートを突き刺しにいっていたが、
今回はしっかりと左ジャブに明確な意思を込めてきたフォレストの貫禄勝ちか。
ワン・ツーは攻撃における基本でありながら、必勝パターンともなりうる。
しかし、「当たれば倒せる」という誤った確信を抱いていては当たるものも当たらない。
前戦のフォレストはまさにその陥穽にはまってしまったが、
ダイレクトリマッチでは完全に修正してきた。
モチベーションを喪失して、中途半端に仕上げてくるものと予想していたのだが。
ストレート系のパンチャーであることに変わりはない。
前回と今回の違いはジャブの使い方。
馬鹿正直にワン・ツーを繰り出すのではなく、
フェイント、ジャブ、ストレート、あるいはジャブ、ジャブ、ストレートと
つなげるなど距離を測定するジャブ、相手を牽制するジャブを使い分け、
相手が絡みついてくれば左フックと右ショートアッパーをお見舞いするなど、
完全にモーラ対策がハマった。
順調に行けば次戦はセルヒオ・マルチネス相手に王座吸収戦となるわけか。
ご愁傷様と云っておこう。

敗れたモーラだが、ウェートが馴染んでいないのか?
接近戦を身上とするジャバーという変則ファイターだが、
どうにもその曲者振りが苦し紛れに見えた。
いいパンチを顔面にもボディにも数発入れることはできたが、
パンチ力の無さが災いし、フォレストに明確なダメージは与えられなかった。
クリンチの上手さも目立たなかったな。
ラバーマッチを行ってもいいだろうが、Sウェルターが馴染まなければ、
ミドルにリターンすべきかもしれない。
が、現ミドル級ラインナップには当分食い込めそうもない。

サンタナVSアルシンやこの試合を観て思ったが、
シントロンはSウェルターに転級するべきだ。
マルチネス以外なら何とかなるよ。

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