モズリー 12ラウンドKO勝利
37歳と言えばボクサーとしては斜陽の年齢。
デラホーヤは微妙なマッチメークで自身のexit strategyを立てているくせに、
従業員はまだまだこき使う気なのか、というのは杞憂だった。
スピードNo.1と言われて久しいが、昨年のコット戦で往年の絶対的スピードは
失われていることは明らか。
ならば何故いまだにトップ戦線で戦えるのか?
相対的なスピードを保持しているからだ。
F・バルガスを倒した左フックと同じ軌道のパンチで最後は仕留めた訳だが、
そのパンチのスピードは相手のパンチの軌道、角度、タイミングとの比較、
さらに相手の反射神経により速くも遅くもなりうる。
中盤から終盤にかけて中だるみしたように思えたのはスタミナ切れだったと思うが、
スタミナ切れにも2種類ある(被弾のダメージは除外して考える)。
筋肉自体の疲労から来るものと、神経・脳のフル稼働によるもの。
この夜のモズリーはおそらく後者だったのではないか。
脳の重さは体重の約2%と言われるが、使用するエネルギー(ブドウ糖)は
人体全体の消費量のおよそ25%。
もちろん十分なスパーや対策は練ってきたと思われるが、
マヨルガほどの八方破れのファイターと実際にリングで相対した時、
序盤のペース争いで相当神経を使ったと思われる。
マルガリートとの対戦が実現した場合には、さらなる苦戦が予想される。
その場合には打ち疲れと打たれ疲れの両方に一気に心身を蝕まれる恐れがあり、
せっかく上げた株をマルガリートに奪われる可能性が高い。
とは言うものの、年齢的にも残されたビッグマッチはそう多くないので、
マルガリート陣営との交渉次第でまとまるのだろうな。
マヨルガはタイプとしては異なるが、どうにもF・バルガスの残像がちらついた。
最終ラウンド残り1秒でのKOなど、まさに劇的。
ストリートファイトならめちゃくちゃ強いだろうが、
ボクシングではそうは問屋が卸さなかったか。
V・フォレストのようなワン・ツー主体のタイプ相手なら
無茶振りのフックでなぎ倒せるが、バックステップとジャブを織り交ぜられると
比較的もろいところもあることがデラホーヤ戦に引き続き証明されてしまった。
それにしてもロマゴンといいマヨルガといい、
ニカラグアのボクサーは実に多彩で多士済々だ。
中南米は国土の面では日本より大きい国小さい国と様々でも
人口の面では日本より遥かに劣る。
にもかかわらずボクシングのレベルが高いということは、
やはりサッカーもそうだが、移民、混血、貧困が強さの土台になるということか。
37歳と言えばボクサーとしては斜陽の年齢。
デラホーヤは微妙なマッチメークで自身のexit strategyを立てているくせに、
従業員はまだまだこき使う気なのか、というのは杞憂だった。
スピードNo.1と言われて久しいが、昨年のコット戦で往年の絶対的スピードは
失われていることは明らか。
ならば何故いまだにトップ戦線で戦えるのか?
相対的なスピードを保持しているからだ。
F・バルガスを倒した左フックと同じ軌道のパンチで最後は仕留めた訳だが、
そのパンチのスピードは相手のパンチの軌道、角度、タイミングとの比較、
さらに相手の反射神経により速くも遅くもなりうる。
中盤から終盤にかけて中だるみしたように思えたのはスタミナ切れだったと思うが、
スタミナ切れにも2種類ある(被弾のダメージは除外して考える)。
筋肉自体の疲労から来るものと、神経・脳のフル稼働によるもの。
この夜のモズリーはおそらく後者だったのではないか。
脳の重さは体重の約2%と言われるが、使用するエネルギー(ブドウ糖)は
人体全体の消費量のおよそ25%。
もちろん十分なスパーや対策は練ってきたと思われるが、
マヨルガほどの八方破れのファイターと実際にリングで相対した時、
序盤のペース争いで相当神経を使ったと思われる。
マルガリートとの対戦が実現した場合には、さらなる苦戦が予想される。
その場合には打ち疲れと打たれ疲れの両方に一気に心身を蝕まれる恐れがあり、
せっかく上げた株をマルガリートに奪われる可能性が高い。
とは言うものの、年齢的にも残されたビッグマッチはそう多くないので、
マルガリート陣営との交渉次第でまとまるのだろうな。
マヨルガはタイプとしては異なるが、どうにもF・バルガスの残像がちらついた。
最終ラウンド残り1秒でのKOなど、まさに劇的。
ストリートファイトならめちゃくちゃ強いだろうが、
ボクシングではそうは問屋が卸さなかったか。
V・フォレストのようなワン・ツー主体のタイプ相手なら
無茶振りのフックでなぎ倒せるが、バックステップとジャブを織り交ぜられると
比較的もろいところもあることがデラホーヤ戦に引き続き証明されてしまった。
それにしてもロマゴンといいマヨルガといい、
ニカラグアのボクサーは実に多彩で多士済々だ。
中南米は国土の面では日本より大きい国小さい国と様々でも
人口の面では日本より遥かに劣る。
にもかかわらずボクシングのレベルが高いということは、
やはりサッカーもそうだが、移民、混血、貧困が強さの土台になるということか。