クリスチャン・ミハレスVSビック・ダルチニャン
ダルチニャン 9ラウンドTKO勝利
誕生日が同じということもあり、管理人はミハレスを応援していたが、
こんなふうにボロ負けするとは思っていなかった。
初回に喫したアッパーからのノックダウンのダメージを回復させることができず、
フットワークもボディワークも活かすことはできなかった。
「あんな振り回すだけのパンチなんか喰らうはずがない」という
意識がどこかにあったのかもしれない。
ナバーロ戦では手数は出せたが、相手のパンチも結構もらった。
ムニョス戦では決定的なパンチはもらわなかったが、持ち味の手数が出せなかった。
サウスポーのハードパンチャーに敗れるという伏線はあったわけだ。
川嶋との暫定王座決定戦のイメージから、十分に挽回可能だと思ったが、
ダルチニャンの攻撃力がそれを許さなかったか。
減量に苦労しているという話は聞かないが、あまりにもコンスタントに試合を
こなしてきたため、resilienceが損なわれていた可能性もある。
いずれにせよ、しばらく休養すべきだろう。
2年間でWBC王座を8度防衛し、川嶋の連破、アルセ、ナバーロ、ムニョスも撃破、
4団体統一の機運を高めたのは間違いなくこのミハレスであり、
今回の敗戦もその評価を大幅に下げるものではないはずだ。
ドネア戦以降はじめてまともに見たのが前回のキリロフ戦だったが、
階級アップが成功したというよりは、スタイルががっちり噛み合ったという印象を持った。
ミハレスのように相手の打ち終わりに的確に打ち返してくる相手には分が悪すぎると感じていたが、
実際はその逆で、避けられようが、ブロックされようが、そんなことは意に介さず、
ガンガン打ち続けることでリズムが生まれ、展開を支配することに成功した。
テレビの映像と音声だけでもミハレスの腕痛や頭痛が分かるようなパンチだった。
ディフェンス面を見ると、無造作に伸ばした(ように見せている)右が機能していた。
基本的にミハレスは(浜さんが以前に評していたような)カウンターパンチャーではないので、
コンビネーションを封じてしまえばいい。
初回にダメージを与えたことで左のパワーと変則軌道がそのままフェイントとして作用し、
相手の右リードを封じることにつながり、突き出した右が相手の警戒とレンジを生じさせた。
それにより自身の踏み込みとパンチングパワーが存分に生かされる形になった。
ダルチニャンが打ってきたら下がる、打ち込んできたら迎え撃つ、
というプランを完全に実行できるのはドネアぐらいしかいないのか。
おそらくダルチニャンが4団体統一路線を継承するのだろう、そうでないと嘘だ。
同国人ミハレスが敗れたことにより、モンティエルが統一戦を受ける機運は熟したと言えよう。
ドネアにリベンジしたいって?
ベルト3本と株を奪われて、新たな比墨戦争の勃発に貢献するだけだと思うが・・・
ダルチニャン 9ラウンドTKO勝利
誕生日が同じということもあり、管理人はミハレスを応援していたが、
こんなふうにボロ負けするとは思っていなかった。
初回に喫したアッパーからのノックダウンのダメージを回復させることができず、
フットワークもボディワークも活かすことはできなかった。
「あんな振り回すだけのパンチなんか喰らうはずがない」という
意識がどこかにあったのかもしれない。
ナバーロ戦では手数は出せたが、相手のパンチも結構もらった。
ムニョス戦では決定的なパンチはもらわなかったが、持ち味の手数が出せなかった。
サウスポーのハードパンチャーに敗れるという伏線はあったわけだ。
川嶋との暫定王座決定戦のイメージから、十分に挽回可能だと思ったが、
ダルチニャンの攻撃力がそれを許さなかったか。
減量に苦労しているという話は聞かないが、あまりにもコンスタントに試合を
こなしてきたため、resilienceが損なわれていた可能性もある。
いずれにせよ、しばらく休養すべきだろう。
2年間でWBC王座を8度防衛し、川嶋の連破、アルセ、ナバーロ、ムニョスも撃破、
4団体統一の機運を高めたのは間違いなくこのミハレスであり、
今回の敗戦もその評価を大幅に下げるものではないはずだ。
ドネア戦以降はじめてまともに見たのが前回のキリロフ戦だったが、
階級アップが成功したというよりは、スタイルががっちり噛み合ったという印象を持った。
ミハレスのように相手の打ち終わりに的確に打ち返してくる相手には分が悪すぎると感じていたが、
実際はその逆で、避けられようが、ブロックされようが、そんなことは意に介さず、
ガンガン打ち続けることでリズムが生まれ、展開を支配することに成功した。
テレビの映像と音声だけでもミハレスの腕痛や頭痛が分かるようなパンチだった。
ディフェンス面を見ると、無造作に伸ばした(ように見せている)右が機能していた。
基本的にミハレスは(浜さんが以前に評していたような)カウンターパンチャーではないので、
コンビネーションを封じてしまえばいい。
初回にダメージを与えたことで左のパワーと変則軌道がそのままフェイントとして作用し、
相手の右リードを封じることにつながり、突き出した右が相手の警戒とレンジを生じさせた。
それにより自身の踏み込みとパンチングパワーが存分に生かされる形になった。
ダルチニャンが打ってきたら下がる、打ち込んできたら迎え撃つ、
というプランを完全に実行できるのはドネアぐらいしかいないのか。
おそらくダルチニャンが4団体統一路線を継承するのだろう、そうでないと嘘だ。
同国人ミハレスが敗れたことにより、モンティエルが統一戦を受ける機運は熟したと言えよう。
ドネアにリベンジしたいって?
ベルト3本と株を奪われて、新たな比墨戦争の勃発に貢献するだけだと思うが・・・