大沢宏晋 VS アブラハム・ロドリゲス
大沢 マジョリティディシジョンで勝利
考察 ~大沢~
軽いジャブにでも律儀に反応してくれる相手だけに
ジャブを出したいだけ出せれば易々と懐には入られずに済んだはずだが、
序盤から中途半端な距離のジャブに半呼吸遅れた右クロスをぶち込まれ、
本来の射程からシューズ一足分だけ外からジャブを打たされたように見えた。
つまり、ジャブの威力と精度をいきなり殺がれたわけだ。
手持ちの第一武器を封じられたことでいきなり額をこすりつけあっての打ち合いを
選択するあたり、若い……というよりも稚拙だ。
フックが右しか出せず、しかも張り手、オープンブローで、
あれではクリーンヒットに解釈してもらえない、というかされるべきでない。
また、手数勝負に関してもコンスタントに2発の差をつけられていた。
気持ちの勝負は体力と戦術で差がつかない局面を決するもので、
手持ちのカードがいきなり尽きたからといって、
根性勝負に活路を見出すのは、本当の根性勝負ではない。
それはただの苦し紛れだ。
セミの伊波パブロvs伊藤のように、最終ラウンドゴング前に二人とも
口元ポカーンでゼーぜー状態での手数と肩、でこのぶつけあいを根性勝負と呼ぶのだ。
ちなみに管理人採点では77-75で明白にロドリゲスの勝ち。
3ラウンドまでは大沢、以降は全てロドリゲス。
まあ、地元判定というやつですな。
考察 ~アブラハム~
スキンヘッド、精悍な顔つき、メヒカーノ、世界ランカー、名前がアブラハム、。
あらゆる脅威の要素を兼ね備えた選手で、戦いぶりは風貌通りのbody snatcher。
ジャブを払うこともせず、ブロックすることもせず、スリップするでもなく、
いきなり半呼吸遅れた右クロスで返してくるところなど、
葛西vsバスケスの初回を想起させてくれた。
無論そこまでの決定力はなかったが、潜り込んでからのボディ連打の回転は際限なく、
この手数と攻勢でポイントをもらえないのは一にも二にも敵地ゆえ。
また相手をロープに押し付けてからのディフェンスはダッキングからのホールドで、
そのダッキングは腰を安定させたものではなく、膝の屈伸によるもの。
これは中距離の探り合いでも見られた動きで、
距離が詰まった際にはTVカメラがことごとくズームしたので、
下半身の動きが見られなかったが、両の膝を支点にした連打型ファイターであると推定される。
上半身の筋肉量から、下半身=腰(正確には大腿)ではなく脚をバランスの要にしており、
だからこそロープに詰めてからしか連打できない。
両足がスキーの小刻みなパラレルターン状態になっているだろうからだ。
前に出る力と連打力が一致しない、同時に発揮されないのだ。
この齟齬を補うための技術的な奥行きがあるのかどうかは判断の外。
なぜなら大沢がそれを放棄したため。
明確にこちらの勝ちと見えたが、この選手自身が、まぁ世界ランカーとしては穴なので。
大沢 マジョリティディシジョンで勝利
考察 ~大沢~
軽いジャブにでも律儀に反応してくれる相手だけに
ジャブを出したいだけ出せれば易々と懐には入られずに済んだはずだが、
序盤から中途半端な距離のジャブに半呼吸遅れた右クロスをぶち込まれ、
本来の射程からシューズ一足分だけ外からジャブを打たされたように見えた。
つまり、ジャブの威力と精度をいきなり殺がれたわけだ。
手持ちの第一武器を封じられたことでいきなり額をこすりつけあっての打ち合いを
選択するあたり、若い……というよりも稚拙だ。
フックが右しか出せず、しかも張り手、オープンブローで、
あれではクリーンヒットに解釈してもらえない、というかされるべきでない。
また、手数勝負に関してもコンスタントに2発の差をつけられていた。
気持ちの勝負は体力と戦術で差がつかない局面を決するもので、
手持ちのカードがいきなり尽きたからといって、
根性勝負に活路を見出すのは、本当の根性勝負ではない。
それはただの苦し紛れだ。
セミの伊波パブロvs伊藤のように、最終ラウンドゴング前に二人とも
口元ポカーンでゼーぜー状態での手数と肩、でこのぶつけあいを根性勝負と呼ぶのだ。
ちなみに管理人採点では77-75で明白にロドリゲスの勝ち。
3ラウンドまでは大沢、以降は全てロドリゲス。
まあ、地元判定というやつですな。
考察 ~アブラハム~
スキンヘッド、精悍な顔つき、メヒカーノ、世界ランカー、名前がアブラハム、。
あらゆる脅威の要素を兼ね備えた選手で、戦いぶりは風貌通りのbody snatcher。
ジャブを払うこともせず、ブロックすることもせず、スリップするでもなく、
いきなり半呼吸遅れた右クロスで返してくるところなど、
葛西vsバスケスの初回を想起させてくれた。
無論そこまでの決定力はなかったが、潜り込んでからのボディ連打の回転は際限なく、
この手数と攻勢でポイントをもらえないのは一にも二にも敵地ゆえ。
また相手をロープに押し付けてからのディフェンスはダッキングからのホールドで、
そのダッキングは腰を安定させたものではなく、膝の屈伸によるもの。
これは中距離の探り合いでも見られた動きで、
距離が詰まった際にはTVカメラがことごとくズームしたので、
下半身の動きが見られなかったが、両の膝を支点にした連打型ファイターであると推定される。
上半身の筋肉量から、下半身=腰(正確には大腿)ではなく脚をバランスの要にしており、
だからこそロープに詰めてからしか連打できない。
両足がスキーの小刻みなパラレルターン状態になっているだろうからだ。
前に出る力と連打力が一致しない、同時に発揮されないのだ。
この齟齬を補うための技術的な奥行きがあるのかどうかは判断の外。
なぜなら大沢がそれを放棄したため。
明確にこちらの勝ちと見えたが、この選手自身が、まぁ世界ランカーとしては穴なので。