BOXING観戦日記

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WBA暫定スーパーウェルター級タイトルマッチ

2013-07-16 11:30:01 | Boxing
エリスランディ・ララ VS アルフレド・アングロ

ララ 10ラウンドTKO勝利

考察 ~ララ~

ドネアを下したリゴンドーにも当てはまるが、
Cuban Marvelと呼ばれるような元トップアマは総じてサイドステップに長ける。
コットvsマルガリートⅠのコットのような動き、
避けることを主眼とした動きではなく、自身の距離を模索する、
またはキープする動きというのか。
ただ、リゴンドーがドネア戦で見せたような、完成度の高い位置取りではなく、
相手のプレッシャーを緩和させるために仕方なく、というシーンも随所に見られた。

ボクシングスキルはアングロをはるかに上回るものの、
パンチ力と耐久力に譲るところがあり、
9、10ラウンドで見せたようなワン・ツーコンビネーションもしくは
P・ウィリアムス戦で当てまくった左ストレートのカウンターを多用すれば、
もっと早い段階で相手の顔面を切り裂くか、無残に腫らすことが出来たはず。
それをしないのは黒人選手によく見られるメンタルの弱さか。

V・マルティロジャン戦もバッティングが無ければ逃げ切れていた内容だったが、
何が起こるのかわからないのがプロのリング。
慎重を期すのを悪いとは思わないが、リスクを負った戦いをしないと
ビッグマネーマッチにはたどり着けない。


考察 ~アングロ~

J・カークランドにKOされたあたりから自慢の耐久力にも陰りが出てきたか。
2度奪ったダウンはいずれもアゴを捉えたが、
その直前のボディへのアタックが伏線になっていた。
ブロガーのasikawaさんだったか、ダウン前の10秒に伏線があると喝破されたいた。

マルガリートさながらにがっちりガードを固め、
相手をコーナー、ロープに詰めていくが、
スピード差が顕著でバンバン逃げられた。
また額を擦り合わせる距離での左右のボディ、顔面への連打に緩急がなく、
相手としてはある程度読みやすく、したがって防御しやすい。
アクセントとしての左ショートアッパーを混ぜられれば、
アウトボクサータイプの思考をある程度狂わせることができる。

ラストはあっさりとgive upしたが、あの腫れを見るに致し方ない。
残念ながら今後は喰われる側に回る確率が高そう。


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