王者 亀田興毅 VS 挑戦者 デビッド・デラモラ
亀田 判定勝利
考察 ~亀田~
基本のプランは2つだけ。
相手の入りばなに右のカウンター、
相手の打ち終わりに左のカウンター。
3ラウンドは、もしかしてTKO負けか?との予感濃厚な中、
よくダウンで盛り返した。
攻め込まれて相当なパニックに陥っていたところで、
右の感触から瞬時に左につなげたところで確かな成長を感じさせた。
……と信じたのも束の間、何度もここで書いてきたが、
心身に染み付いた亀田スタイルの復活ですべてご破算。
あれだけ上半身、下半身ともに筋肉を緊張させたまま戦っては
スタミナが消費されるだけでなく、乳酸が溜まる。
→ 動けなくなる → 余計に相手を見る → 打たれる
→ ガードを締める → ますます疲労する という悪循環。
あれで12ラウンド戦うのだからフィジカルは世界トップレベルだろう。
惜しむらくは、自身も知らぬ間にガードを上げたままダッキングしたり、
ノーモーションではなくノールックで左フックを打ったりするところ。
これはもう矯正・修正の対象ではなく、興毅の持つ様式美と捉えるしかない。
階級に無理があるからではなく、Sフライに下がっても同じと断言できる。
最後に今さらどうこう言いたくないが、これだけは言わせて欲しい。
ロープ・ア・ドープもできない(またはする勇気がない)のに、
わざわざ打ってこいと吠えてまでロープに下がらないで欲しい。
そこで相手のラッシュをブロックせず、ボディワークで凌げと言いたい。
威嚇的なパフォーマンスは頂けないが、技術的な魅せるパフォーマンスなら
ミーハーファンはもちろん、マニアも歓迎する。
いつかのアリ・シャッフルが理解されず、テクニカルなパフォーマンスはやめたのか?
だとすれば残念としか言いようがない。
参考までに管理人採点を上げておくと以下のようになる
亀 10 10 10 9 9 10 10 9 9 9 9 10
デ 9 9 8 10 9 9 10 10 10 10 10 10
7と12を10-10にした上でのドローなので、
最低でもどちらかのラウンドを振り分けねばならない。
12ラウンドの興毅の2度のラッシュは印象的だったが、
ラウンド全般の手数とヒット数ではデラモラ。
7ラウンド、両者手数が少なく、ヒット率は五角。
手数はややデラモラ、主導権はやや興毅。
この記事を読んだ皆さんの採点はいかがでしたか?
考察 ~デラモラ~
試合全体を見終わっての第一感は、世界前哨戦の前哨戦レベルかなということ。
我々がメキシカンに(勝手に)抱いているイメージは、
若い頃のバレラのような野獣性、モラレス、マルケスのような闘志と技巧の融合、
マルガリートやアルセのような不屈の精神など。
ミハレス、カサレス、ロハスのような小憎らしいテクニシャンも印象深い。
フィジカルではアゴが強く、左がダブルトリプルで出て、よく伸び、またコンパクトであるなど。
このデラモラはそのいずれにも当てはまらず、強いて言えば下田を下したR・ラモスか。
陣営からしつこく「イダドー!」の掛け声が聞かれたが、
実際に王者に相対してみると、二重の遠さから効果的に打てなかった。
序盤は脚がよく動いていたので、物理的にボディが遠く、
亀田スタイルは自分からくの字に丸まってから懐に入るという掟破りのスタイルなので、
いつも打っている場所にボディがないという、ある意味心理的な遠さ。
その分、中間距離での手数に活路を見出し、実際に手数もパンチの
landed/thrownのstatsも圧倒したようだ。
また、ダウンもフラッシュノックダウンに近く、その後のラウンドでも
ダウンを食った間合い、タイミングでのラッシュを繰り返した。
これは挑戦者のアゴの力ではなく、王者のパンチのなさだろう。
では挑戦者の攻撃力は?
がちゃがちゃの接近戦における左のショートアッパーは0発、
右のショートアッパーは10発に届かず。
メキシカンということで期待があったが、そもそもそのパンチを持っていなかった。
PS.
関西では清水の試合放送されず。
無念。
亀田 判定勝利
考察 ~亀田~
基本のプランは2つだけ。
相手の入りばなに右のカウンター、
相手の打ち終わりに左のカウンター。
3ラウンドは、もしかしてTKO負けか?との予感濃厚な中、
よくダウンで盛り返した。
攻め込まれて相当なパニックに陥っていたところで、
右の感触から瞬時に左につなげたところで確かな成長を感じさせた。
……と信じたのも束の間、何度もここで書いてきたが、
心身に染み付いた亀田スタイルの復活ですべてご破算。
あれだけ上半身、下半身ともに筋肉を緊張させたまま戦っては
スタミナが消費されるだけでなく、乳酸が溜まる。
→ 動けなくなる → 余計に相手を見る → 打たれる
→ ガードを締める → ますます疲労する という悪循環。
あれで12ラウンド戦うのだからフィジカルは世界トップレベルだろう。
惜しむらくは、自身も知らぬ間にガードを上げたままダッキングしたり、
ノーモーションではなくノールックで左フックを打ったりするところ。
これはもう矯正・修正の対象ではなく、興毅の持つ様式美と捉えるしかない。
階級に無理があるからではなく、Sフライに下がっても同じと断言できる。
最後に今さらどうこう言いたくないが、これだけは言わせて欲しい。
ロープ・ア・ドープもできない(またはする勇気がない)のに、
わざわざ打ってこいと吠えてまでロープに下がらないで欲しい。
そこで相手のラッシュをブロックせず、ボディワークで凌げと言いたい。
威嚇的なパフォーマンスは頂けないが、技術的な魅せるパフォーマンスなら
ミーハーファンはもちろん、マニアも歓迎する。
いつかのアリ・シャッフルが理解されず、テクニカルなパフォーマンスはやめたのか?
だとすれば残念としか言いようがない。
参考までに管理人採点を上げておくと以下のようになる
亀 10 10 10 9 9 10 10 9 9 9 9 10
デ 9 9 8 10 9 9 10 10 10 10 10 10
7と12を10-10にした上でのドローなので、
最低でもどちらかのラウンドを振り分けねばならない。
12ラウンドの興毅の2度のラッシュは印象的だったが、
ラウンド全般の手数とヒット数ではデラモラ。
7ラウンド、両者手数が少なく、ヒット率は五角。
手数はややデラモラ、主導権はやや興毅。
この記事を読んだ皆さんの採点はいかがでしたか?
考察 ~デラモラ~
試合全体を見終わっての第一感は、世界前哨戦の前哨戦レベルかなということ。
我々がメキシカンに(勝手に)抱いているイメージは、
若い頃のバレラのような野獣性、モラレス、マルケスのような闘志と技巧の融合、
マルガリートやアルセのような不屈の精神など。
ミハレス、カサレス、ロハスのような小憎らしいテクニシャンも印象深い。
フィジカルではアゴが強く、左がダブルトリプルで出て、よく伸び、またコンパクトであるなど。
このデラモラはそのいずれにも当てはまらず、強いて言えば下田を下したR・ラモスか。
陣営からしつこく「イダドー!」の掛け声が聞かれたが、
実際に王者に相対してみると、二重の遠さから効果的に打てなかった。
序盤は脚がよく動いていたので、物理的にボディが遠く、
亀田スタイルは自分からくの字に丸まってから懐に入るという掟破りのスタイルなので、
いつも打っている場所にボディがないという、ある意味心理的な遠さ。
その分、中間距離での手数に活路を見出し、実際に手数もパンチの
landed/thrownのstatsも圧倒したようだ。
また、ダウンもフラッシュノックダウンに近く、その後のラウンドでも
ダウンを食った間合い、タイミングでのラッシュを繰り返した。
これは挑戦者のアゴの力ではなく、王者のパンチのなさだろう。
では挑戦者の攻撃力は?
がちゃがちゃの接近戦における左のショートアッパーは0発、
右のショートアッパーは10発に届かず。
メキシカンということで期待があったが、そもそもそのパンチを持っていなかった。
PS.
関西では清水の試合放送されず。
無念。