WBC王者 井岡一翔 VS WBA王者 八重樫東
井岡 小差判定勝ち
考察 ~井岡~
ジャブのスピードでは上手だったのみならず、右もリングサイド徳山の言を借りれば
”恐ろしいぐらい切れている”。
初回から右をクリーンヒットさせて八重樫の左目を腫らしたのは見事。
ただし、その先の展開には個人的に不満あり。
オーソドックス同士の対戦では理外の動きになるとはいえ、
リングをcounterclockwiseに使いながら不意の逆サイドステップを交え、
float like a butterfly, sting like a beeというボクシングも
選択肢としてセコンドは抱いていなかったのだろうか?
テレビ音声を聞く限り、そういった指示は出ていなかったようだが。
受けて立つ姿勢は王者のメンタリティとも言えるが、
一歩間違うとR・ベイリーに痛烈KOされたM・ジョーンズのように
優勢な終盤にバタンと倒れることにもなりそうだ。
それでも苦しい時こそ得意のジャブに立ち返るのは素晴らしい。
予想を上回る精神のタフネスと腫れにくい顔面が確認できたのは
ファンにとっても本人にとっても確かな収穫だ。
加えてミニマムでの打たれ強さも。
ラウンド終了間際にまともに被弾する場面もあったが、
直後のコーナーでも目は死んでおらず、受け答えも的確。
呼吸も乱れていなかった。
hypeに見合う試合は少なく、hypeを超える試合は希少で貴重だ。
まだ6月だが年間最高試合に選んでよいだろう。
考察 ~八重樫~
尋常ではない左目の腫れにかつての大橋、内藤を彷彿させた。
金田、武市、ポープラムック戦と確実に激闘王の路線を歩み始めたと言える。
大橋ジムは川嶋、細野そして八重樫と力戦志向の激闘型を育てる手腕に長けている。
中盤からの右アッパーと左フックは確実に対抗王者にダメージを与えていた。
スピードで劣ると予想したが、前後の出入りではむしろこちらが勝っていた。
そして近接戦での効果的な左右アッパーと命中しないものの威嚇になったスマッシュ。
前戦を上回る名勝負だった。
ストップされてもおかしくない目の腫れだったが、
日本拳闘史上初の統一戦だからという安直な理由で続行を許可するような
藤田先生ではない(このDr.はボクシングファンであってボクサーファンではない)。
接近戦に活路を見出し、終盤の打ち合いのチャンスで
先にクリーンヒットを奪っていたのはこちらだった。
管理人採点では115-113で八重樫勝利だった。
師・大橋を越える名勝負製造機としてまだまだ一線で戦える。
PS.
TBSは様々な意味で最低だったな。
4ラウンド終了後の採点をドローと言ったり(ジョー小泉なら即訂正しただろう)、
井岡のガッツポーズやクリンチの回数を間違えたり、
極めつけは採点読み上げ直後に井岡のKO勝利のテロップを出したり。
そしてゲストの辰吉のよれよれトーク。
こちらはドクター藤田ならずともドクターストップだ。
井岡 小差判定勝ち
考察 ~井岡~
ジャブのスピードでは上手だったのみならず、右もリングサイド徳山の言を借りれば
”恐ろしいぐらい切れている”。
初回から右をクリーンヒットさせて八重樫の左目を腫らしたのは見事。
ただし、その先の展開には個人的に不満あり。
オーソドックス同士の対戦では理外の動きになるとはいえ、
リングをcounterclockwiseに使いながら不意の逆サイドステップを交え、
float like a butterfly, sting like a beeというボクシングも
選択肢としてセコンドは抱いていなかったのだろうか?
テレビ音声を聞く限り、そういった指示は出ていなかったようだが。
受けて立つ姿勢は王者のメンタリティとも言えるが、
一歩間違うとR・ベイリーに痛烈KOされたM・ジョーンズのように
優勢な終盤にバタンと倒れることにもなりそうだ。
それでも苦しい時こそ得意のジャブに立ち返るのは素晴らしい。
予想を上回る精神のタフネスと腫れにくい顔面が確認できたのは
ファンにとっても本人にとっても確かな収穫だ。
加えてミニマムでの打たれ強さも。
ラウンド終了間際にまともに被弾する場面もあったが、
直後のコーナーでも目は死んでおらず、受け答えも的確。
呼吸も乱れていなかった。
hypeに見合う試合は少なく、hypeを超える試合は希少で貴重だ。
まだ6月だが年間最高試合に選んでよいだろう。
考察 ~八重樫~
尋常ではない左目の腫れにかつての大橋、内藤を彷彿させた。
金田、武市、ポープラムック戦と確実に激闘王の路線を歩み始めたと言える。
大橋ジムは川嶋、細野そして八重樫と力戦志向の激闘型を育てる手腕に長けている。
中盤からの右アッパーと左フックは確実に対抗王者にダメージを与えていた。
スピードで劣ると予想したが、前後の出入りではむしろこちらが勝っていた。
そして近接戦での効果的な左右アッパーと命中しないものの威嚇になったスマッシュ。
前戦を上回る名勝負だった。
ストップされてもおかしくない目の腫れだったが、
日本拳闘史上初の統一戦だからという安直な理由で続行を許可するような
藤田先生ではない(このDr.はボクシングファンであってボクサーファンではない)。
接近戦に活路を見出し、終盤の打ち合いのチャンスで
先にクリーンヒットを奪っていたのはこちらだった。
管理人採点では115-113で八重樫勝利だった。
師・大橋を越える名勝負製造機としてまだまだ一線で戦える。
PS.
TBSは様々な意味で最低だったな。
4ラウンド終了後の採点をドローと言ったり(ジョー小泉なら即訂正しただろう)、
井岡のガッツポーズやクリンチの回数を間違えたり、
極めつけは採点読み上げ直後に井岡のKO勝利のテロップを出したり。
そしてゲストの辰吉のよれよれトーク。
こちらはドクター藤田ならずともドクターストップだ。