BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBA世界ライト級暫定王座決定戦

2009-08-24 23:39:51 | Boxing
1位 ウルバノ・アンティロン VS 3位 ミゲール・アコスタ

アコスタ 9ラウンドTKO勝利

考察 ~アコスタ~

左足を軸に右足を時計回りにピボットさせながら左フックを打つ時があったが、
いったいどうやって打っているのだ?
また足を止めて打つ左は常にスウェーないしダッキングに移行できる体勢を崩さない。
パンチは軽めだが、筋肉にバネがあり、効かせるパンチと引っかけるパンチを
自在に使い分けられる。
右は時に突き上げ、時に大外から振るったが、その際に左は下げっぱなし。
目の良さに自信があると同時に、これによって脇を閉めてパンチにシャープさを与えている。
最後に両手を高く掲げた場面でじっくり観察できたが、
上腕二頭筋と上腕三頭筋の均整がとれている。
あのアッパー、フックのキレ、そして回転はここから生まれていたのか。
ジョーの駄洒落は「ミゲールのアッパーがアゴをコスッタ」で決まりだと思ったが…

考察 ~アンティロン~

相手のタイプも自身のスタイルも異なるが、
構図としてはアルセvsミハレスによく似ていたと思う。
ガードを高く保ち、強引に潜り込んで打ち合いにもっていくというのは
武骨なメキシカンの伝統的スタイルで、マルガリート、ソトらに通じるが
アンティロンには前二者ほどのタフさも馬力もなかった。
問答無用の打ち合いに持ち込むにはアゴの強さと精神のスタミナが必要。
そしてパンチで相手を下がらせること。
プレッシャーをかけて追い回すのは相手によっては逆にコントロールされてしまう。
単発の左がたびたびアコスタの顔面を捉えてはいたが、
二の矢三の矢が続かなかった。
いつもなら際限なく打ち続けられただろうが、
elusiveな相手に中途半端な一発屋で終わってしまった。

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