BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBA暫定世界バンタム級タイトルマッチ

2010-01-27 19:57:55 | Boxing
王者 ネオマール・セルメニョ VS 挑戦者 アレハンドロ・バルデス

セルメニョ 11ラウンドTKO勝利

考察 ~セルメニョ~

卓越したパワーもスピードも回転力もないが、
クリーンヒットを奪うことができる。
ふわふわ腰が軽く見えるが、本人にとってのリズム作りになっていて、
さらに上体の柔軟さも利して猫さながらのパンチの連打をまとめる。
これはミッキー・ロークの猫パンチということではない。
猫を飼ったことのある人ならばお分かりいただけるものと思う。
サウスポーを巧みに攻略したというよりも、
好戦的なボクサーのリズムを狂わせたことで攻め落とした。
フィニッシュ後の加撃はおそらく再三のバッティング同様intentionalで、
敵地でこれをやるということはプレッシャーなどどこ吹く風なのだろう。
観るたびに厭らしさを増すこの暫定王者はミハレス以上のハポネキラーになりうる。
大場、下田、亀田三男ではなすすべなくひねられるだろう。
それにしてもひざ蹴りとはレアなfoulを・・・

考察 ~バルデス~

効き手の左右にかかわらず身長、リーチで上回る場合、
ワン・ツー主体でペースを握るのが常道となる。
相手は独自のリズムで出入りとサイドステップを繰り返すので、
冷静にリードから組み立てるプランが求められるが、
執拗なバッティングに精神的にかき乱されたように見えた。
追い掛けることで強みを発揮する選手、弱くなる選手といるが、
バルデスは追いかけても強いタイプ。
ならば何故敗れた?
それは追いかけたのではなく、駆り立てられたから。
メキシカンらしからぬクールさで勝負することで本領を発揮できると思うが、
あらゆる面で後手に回っては、神経戦の達人には勝ち目なし。
今後はL・マルドナド的ポジションに落ち着くか。

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