BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

NABA・NABO北米ウェルター級タイトルマッチ

2010-11-15 20:39:11 | Boxing
王者 マイク・ジョーンズ VS 挑戦者 ヘスス・ソト・カラス

ジョーンズ 判定勝利

考察 ~ジョーンズ~

2ラウンドの猛ラッシュは下半身と上半身がバラバラで、
黒人特有のathleticismに支えられてのもので、
あれだけ息を止めて連打すればスタミナの消費は激しいが、
その後仕留め切れなかったことにあからさまに落胆した点でも
精神的なスタミナのなさを露呈した。
ここでもまた黒人選手のフィジカルの素晴らしさとメンタルの弱さという
管理人の固定観念をさらに強固にすることになった。
逆三角形に近い上半身に黒人で短髪の強面。
上腕や肩の筋肉は陸上選手を思わせる。
足りないのはキラー・インスティンクト。
天は二物を与えず、ってやつですな。


考察 ~カラス~

パンチにはスピードもパワーも乗っていないが、
脇を締めた状態からしなりの効いた左フック、アッパーを繰り出す。
その前段階としてジャブ的な右ストレート、またスイッチしてからの
左アッパーからスイッチバックしての左レバーブローなど、
メキシカン特有のムーブを随所に織り交ぜている。
また、両脇を締め両グローブをアゴにつけて離さないスタイルは
メキシコの中重量級のボクシング文法に沿ったもので、
たとえばA・マルガリートやL・アンドラーデなどパンチを受けとめる力を
持った者に使い手が多いスタイルだ。
タイソンは瞬発力を使い、また瞬発力を産むためにウィービングをしたが、
この選手は基本はダックあるいはスウェーのみで、
パンチをもらうことに慣れていることを物語る。
同時にタイソンスタイルがいかに馴染まないかも物語る。
人間の膝や腰は前後には動いても左右には動かないのだ。
ボディスナッチャーとして一段上のレベルに上がれれば、
世界挑戦はできるかもしれない。
奪取については現時点では懐疑的にならざるを得ない。

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