BOXING観戦日記

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WBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦

2010-01-16 23:10:22 | Boxing
ケビン・ミッチェル VS ブレイディス・プレスコット

ミッチェル 判定勝利

考察 ~ミッチェル~

不器用なアウトボクシングで逃げ切ったが、
どこが不器用なのかと訝る向きもあるだろう。
上手いアウトボクサーはクリンチが巧み。
これが管理人の持論。
打ってこない時に打ちに行くのは定跡で、
問題は打ち込まれた際の対応にある。
背中を見せるような体勢を作ってしまうのは
及び腰になっている証拠で、
リング中央ではにらみ合いをしながら常に後手だった。
相手がリードを多用しない、というより全く使わないタイプなので
要所のカウンターでジャッジにアピールできたが、
この試合に限ればdestroyerはさすがに名前負け。
英国外で戦った途端に手足が委縮してしまう典型的内弁慶ボクサーに見えた。

考察 ~プレスコット~

長身、容貌、カーン初回KOレコードと、
対戦相手を縮みあがらせる要素を複数兼ね備えているが、
あまりにもボクシングの地固めが少ない。
右から左フックの切り返しでカーンを踊らせたと記憶しているが、
ここまでフッカーだとは思っていなかった。
フッカーゆえに相手を入らせず、アッパーを突き上げられることもあまりないが、
逆にインサイドからの鋭角的なパンチは結構被弾する。
アゴの強さに自信を持つのは構わんが、トップ相手には致命傷となる。
アンドラーデやマルガリートですら沈むのだ。
リードパンチを使わないタイプは現代ボクシングでは淘汰される(アブラハムは例外)。
結局、こういう南海の黒豹タイプはE・ミランダ的ポジションに落ち着くしかないのか。
カーンからのリマッチ要請は当分ないね。

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