BOXING観戦日記

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日本ウェルター級タイトルマッチ 湯場忠志VS牛若丸あきべぇ

2007-12-07 21:13:17 | Boxing
湯場 1ラウンドKO勝利

湯場が最初に喫したダウンはフラッシュ気味だったような気がする。
まったく足が死んでなかったしね。
おそらく湯場としてはあきべぇが出て来るところを迎え撃つ形にしたかったんだろうが、
1ラウンドの初っ端から、というのは想定外だったのかもしれない。
あきべぇ、パンチは確かにあるようだ。
湯場、冷静に立ち上がると、あきべぇが右フックの打ち出し前にガードを下げるのを
完全に見越した上で得意の左を突き刺しノックダウンを奪い返す。
あきべぇも立ち上がるがややダメージがある。
冷静にジャブとフットワークで距離を置くか、クリンチする状況だが、何故か右フックを振り回すあきべぇ。
さっきそこを狙われただろうが!
ここまで分かりやすいテレフォンパンチもなかなかお目にかかれない。
ピンチに対処できないというキャリア不足の一面を露呈している。
あきべぇ、思い出したように亀ガードを採用するも、湯場のワン・ツーが的確に顔面を捉える。
内藤も亀田戦でこれが出来れば良かったが、相手が自分の懐に逃げ込んできたからなあ。
最後はインステップからのワン・ツー・スリー・フォーであきべぇをキャンバスに沈めた。
お見事。
あきべぇの敗因は勝負所を1ラウンドに持ってきたこと。
1ラウンドKO負けはそのまま実力差を表すとは限らない。
今回はファイトプランを誤ったということ。
多少の被弾は覚悟の上で中間距離で打ち合い、
終盤に勝負・・・しても十中八九、負けただろうけど。
振り回すフックは迫力十分、威力も十分だろうが、使いどころを考えないと。
亀田家は卒業したが、相変わらずジャブが出ないし、フックも単発。
現代ボクシングに逆行している。
湯場は大曲戦の敗戦がいい教訓になっていた。
ダウンもフラッシュ気味で、1ラウンド開始直後ということもあり、resilienceも充分にあった。
相手にコンビネーションブローもカウンターも無いことを完全に見透かしており、
冷静にファイトプランを遂行したというところか。
心中にかなり期するものがあったのだろう。
勝利後の表情がそれを物語っていた。

最後にTBSに物申す。
試合放送前のボクサーの特集は結構。
どんどんやるべきだ。
でもスポットライトを当てるべきはチャンピオンの湯場の方でしょ?
少なくとも両者の映像を均等に放送するべきだと思う。
ボクシングを中継したいのか、それとも亀田とその周辺を中継したいのか。
最後に一つ疑問。
なんであきべぇが赤コーナー?

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