BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

ミドル級10回戦

2011-11-21 22:33:48 | Boxing
ピーター・クイリン VS クレイグ・マクイワン

クイリン 8ラウンドTKO勝利

考察 ~クイリン~

ジョー小泉は「スリルがある」と評するが、管理人の感想は異なる。
うまい表現がなかなか出てこないが、
なんというか人が死なない2時間サスペンスドラマのような
煮え切らなさ、もどかしさを観ていて感じてしまう。
killer instinctが足りないというよりも精神的な余裕の無さなのかな。
断言はできないが、今後ステージが大きくなり相手のレベルが上がれば
どんどんカウンターパンチャー化が進んでいくと考えられる。
売り出そうとすればするほど地味になっていくのだろう。
ただしそれは全体として見た場合で、パーツを取り上げていけば
随所に光るところがある。
たとえば右の打ち出しと引きの速さは、黒人特有の速筋云々というよりは
ボクシングをするために生まれてきたとしか思えない鮮やかな軌跡を残す。
来年には本人も観ている側も震え上がるような、
サスペンス溢れるマッチメークを期待したい。


考察 ~マクイワン~

いくらなんでもストップが早すぎる。
『効いた』というのと『勝負アッター』というのは全くの別物だ。

長身サウスポーというのは型にハマっていることが多いが、
この選手は悪い意味で期待を裏切ってくれる。
インサイドでガチャガチャやるのは本来の姿ではあるまい。
長い距離から打ち下ろすのが本来のスタイルだと思われる。
ただそれが通用しなくなるレベルに来たときに二枚腰で踏ん張れるかどうかか問題だ。
ミドルレンジで形勢不利ならばクロスレンジでの勝負を選択するのは必然とはいえ、
相手のハンドスピードから積極的に逃げた姿勢と言えなくもない。
クリンチ多用については管理人は擁護派だが、普通のファンは反対派だろう。
ただし、レフェリーはいかなる場合においても中立であるべき。
"Break"や"Walk out"の指示を出すときにレフェリーが近くにいないと
メイウェザーがオルティスに見舞ったlegal sucker punchが出るかもしれないし、
ホールディングに対してボクシング指示を出しながら、一度も正式な注意をしなかった。
度重なるクリンチの代償がこのタイミングのストップということなら
ボクシングの本質が変質しかねない。

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