ブログ人 話の広場

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夕暮れのマン・ウォッチング

2008-04-20 09:56:11 | まち歩き

 太陽が大分西に傾き、空はかなり茜色に染まりつつある夕暮れ、ぼくは人待ちの時間、大通公園のベンチに座りながら、辺りの風景をぼんやりと眺めていました。目の前の芝生はもう濃い緑に、シラカンバ、エゾヤマザクラなどはもう芽吹きで一杯。明日にも開こうと待ち構えている様子。キタコブシは大きな花を開かせて一番乗りのよう。

 目の前を通勤帰りの人や恋人、老夫婦、外国人などが行きかっていきます。おや!と思わせる集団が近づいてきました。4人の若者が着物を着て鳥打帽のようなハットを被り、火箸のようなつまみを持ってぶらぶら歩きながら、ゴミを見つけては祈るように片ひざついて拾い、背負い籠に手だけ曲げてヒョイと入れているのです。いかにも厳かにみえ、演技くさい動作にもみえます。ゴミを拾うにしては上品だが、冗談でしているとも思えない。ほかに目的があるのか、と想像しながら目だけ追い続けました。新手のボランティア活動か、何かのパフォーマンスかも。

 時間が来たので立ち上がってベンチを去ろうとしたら、自動車風の特注のカバーをした三輪車が二人のお客らしい女性を乗せてゆっくりとやってきて信号の前で止まりました。なんとブレーキの赤ランプがつきました。へーこれは観光案内用の自転車か、どこかあくせく感を忘れさせ、のんびりと微笑ましいなあと思いました。楽しいマン・ウォッチングが出来、退屈せずに過ごせました。もっとも通行人はぼくを見て哀れな老いぼれがベンチにいる、と見えたでしょう。

やさしいタイガー


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