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指導者のあり方を知る

2018-05-24 11:27:05 | スポーツ

 先日戦った関西学院大学と日本大学のアメリカン・フットボウルの一戦で、                            日大の選手が相手選手に無謀行為をし、3週間の傷を負わせたという                              ニュースは大きな波紋を広げてしまった。 

 再三同じ行為が動画で流され、映し出された選手も辛い思いで過ごして                                いるのではないか。ふだん、アメフトなどまるで関心のない人々も何事?と                             注目したに違いない。どうやら日大監督は、かなりワンマンタイプのようで                                   選手に有無をいわせない雰囲気を与えているらしい。

 インタビューでも選手の立場を汲み取れるような話ではなく、何となく自己                            弁護するような態度だったこもあって、火にに油を注いでしまった。

 今度は批判されてきた選手が記者クラブで堂々と一連の行為となぜそうしたか、                         ということを理路を整えて話していた。この行為はがかえって好感を与え、                             20歳の選手をここまで追い詰めるのか、と指導者に向けての批判はやみそう                             もない。

 総じてスポーツ界は、根性論や主従や上下を根幹におき易い。時には暴力                             までまかり通るような世界だとするイメージが付きまとう。ぼくの知る人物は                              学生時代、どこかのクラブに入っていたらしく、上級生が死ねといわれたら                                  その覚悟はあったと話していた。ばかげた話だと腹の中では軽蔑しながら                                  聞いていたのだが、あながち笑い話ではないのだ。

 スポーツには思想を伴うことはないにしても価値や主体性は失っては                                 ならないことだろう。そこを大切に指導するのが指導者であり、今回のように                                監督の責任である。今回の出来事を見ていると、監督は指導者ではないかの                                ような印象を受けた。

 荒々しい行為が付きまとうスポーツであるからこそ、監督や指導者は                                一人一人の個性を見出し、どう活かすかを研究し与えるのが本来の役目だと                            思う。この選手が後に取った行動を暖かく見つめ、将来への道にも活かして                              いくよう念じたい。

やさしいタイガー


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