ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

惜しい朝青龍の引退

2010-02-05 09:34:56 | スポーツ

 あまりにも突然の引退声明、本人はさぞ悔しかったことだろうと想像しています。一ファンとして寂しいと言うより怒りを感じる結末のように思います。決して自分の意志ではなく、相撲協会の理事や審議会からの半強制的圧力に屈した結果のように見えます。それだけに自分の非を認めるとしてもあまりにも横綱に対する屈辱的な結末に、引退を発表した本人の悔しさは一生心の傷として残るような気がします。

 相撲は国技だと言いつつ、様々な醜聞は役員の中にさえあったと知らされ、厳しいタテ社会を死守する中を多くの外国人は耐え抜いて立派な力士に育っていきました。にもかかわらず役員は外国人と言う特殊化した目で見ているとしか思えません。かつて朝青龍が千秋楽で相手の横綱を倒し、思わず両手を挙げてガッツポーズをした姿に品位がないと有名な作家審議委員が発言していました。小さな土俵が彼らの勝負の場所であり、感情を殺して勝っても負けても同じような無表情で静かにすることを真髄だと言うのであれば時代錯誤もはなはだしいことです。相撲はスポーツです。爆発です。それは感情を押し殺すものではありません。

 協会や審議会の役員のいう品位の意味がよくわかりません。江戸時代ではないのです。最も忌み嫌う伝統やしきたりに縛られて人間味を素直に出せないとすれば、この超保守主義の役員の時代感覚を疑いたくなる気がします。スポーツはおおらかで明るく観るものに英気を養ってくれるものなのです。真剣に一瞬に勝負を掛ける力士たちが萎縮して元気のない相撲を取ってほしくないですね。

 また協会や審議会の役員はそれこそ、伝統の上に胡坐をかきすぎて、やたら権威的になる事だけはおやめなさい、といいたい。今回のことで又相撲ファンを失っていくのではないでしょうか。少なくとも僕はもう関心を持ちません。

やさしいタイガー


コメントを投稿