北海道にすっかり定着した北海道日本ハム・ファイターズが2023年、今の札幌ドームを離れ、 札幌から20分ほどの町「北広島市」に移転することを発表しました。北広島市は、広大な土地を 無償で提供し、完成後向こう10年は減免処置を取るという大判振舞いをしました。
手を上げていた札幌市は、当然わが市にと考えていたのかもしれませんが、はずれて残念との 談話を発表しました。詳しいやり取りはわかりませんが、熱心さからみると、2年前から交渉していた 北広島市に比べ、札幌市は今月に入ってから申し出たそうだから、誠意という点では、勝負は初めから あったのかもしれせん。
日本ハムは北海道に移動したのは札幌ドームがあったからですが、野球専用施設ではなく、 札幌コンサドーレも使い、その他音楽や各種イベントなど多様に使用しているために思うように活用 できないこと、またさまざまなグッズなどの販売権や利益はドーム側のものであること、ドームの 使用料も高額であることなどから、日ハムにとっては窮屈な条件だったのでしょう。
ぼくは日ハムのビジネスマインドは非常に優れていると思っています。広い道内の町や村の親善大使に 選手が就いたりして貢献も高いと思います。今や北海道のスポーツ文化を根付かせる大きな存在に なっています。
札幌市は「損して得取る」精神に欠け、結果的に損をしてしまいました。北広島市に移転することで、 もしかして札幌在住のファンが離れることも起るかもしれません。一方歓迎する北広島市は単に野球 だけではなく、新しい町づくりにも活かし、「ボールパーク」への夢を大きく描いていると想像しますが、 難点は公共機関はJRの千歳線だけであり、この場所は相当遠いとわれています。
赤字と廃線に苦しむJR北海道はどうするのか、北国にとって雪や寒さへの対策は、と課題は多い。 でもプロ野球ファンは楽しみにしているのではないでしょうか。どこまでもファイターズを追いかけて。
やさしいタイガー
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