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『木想』第14号

2024-03-28 14:26:31 | 
詩と散文の同人誌『木想』第14号を神戸市垂水の詩人高橋冨美子さんからお贈りいただきました。彼女と山下寛さんの二人誌。

表紙写真は高橋さんのご子息、高橋俊仁さん。この人の写真展を昔一度、甲南大学に観に行ったことがあります。

詩のページよりも散文のページの方がよほど多い。44ページもあって読みごたえがあります。

高橋冨美子さんとは以前詩の同人誌「火曜日」での仲間でした。
「火曜日」同人時代は楽しかったです。
毎号の合評会。そして年に一回の研修旅行などイベントがあって、安水稔和先生の指導の下に勉強しながら旅行も楽しんだのでした。
そうそう忘年会も楽しかった。あんな時代はもう来ないなあ。

また高橋さんは将棋の女流アマチュア棋士でもありました。
その経験からの『駒袋』という詩集は将棋ペンクラブ賞(だったかな?)を受けておられます。
ほかにもいろんな賞を受けておられるベテラン詩人です。
ということで、そのレベルは高く、浅学のわたしでは十分に理解できないものもこれまでにありました。
現代詩という船の舳に立つ人という印象です。

さて今回の作品。一篇上げましょう。

巻頭の「午睡」です。
やわらかな言葉で広々と描かれています。難解な言葉は使われておりません。
しかし言わんとすることはわたしにはすぐには解りません。これが現代詩ですね。
なにか心のうちにあるものを高層マンションの窓の向こうの海景色の中に繰り広げているような趣があります。
「とっくの昔に死んだ女(ひと)」とは誰?
これはある一人ではなく(それもあるのでしょうが)、もっと大きなものを指すのかも知れません。
読む人それぞれの胸の中に立ち現れるものなのでしょう。

勝手なことを書きました。彼女は笑うかもしれません。多分見当はずれなのでしょう。
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