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4年ぶりのお客様(?)。
加賀繁躬さん63歳。
驚いた。もう、うちの店に顔を出すことはないだろうと思っていたのに。
実はこの人、前科持ちの元?さんである。両方の小指が途中から千切れている。
何年もうちの店に通った人だが、4年前、わたしはこの人を、こっぴどく叱った。
店に他に2人のお客さんがおられたが、わたしの怒りは強かった。人前で叱ったのである。
腹にすえかねたのである。今思い出しても腹が立つ。
理由はここには書かない。
それが、今日、丁度4年ぶりに、高い敷居を跨いでやって来たのだ。
彼の身の上に、うちに来るしかないことが起こったのだ。
プライドの高い彼が頭を下げてやって来たのである。
その理由は書かないでおこう。武士の情けである。
ここに載せた3枚の写真、実は、菅原洸人画伯の手になる水彩の似顔絵である。
8年前、わたしの紹介により『デイリースポーツ』の記者、坂本昌昭さんが取材して3回にわた
り紙面を飾ったものである。
普通は写真を載せるのだが、彼は「写真はちょっと…、差し障りが…」ということで、わたしの
案で洸人さんの手を煩わしたのであった。
ところがこの似顔絵、写真よりも本人らしい。
ただし、その頃の彼に似ているだけ。
今日の彼は大分変わっていた。4年は結構長い。
明日24日(水)の「輪」の日替わり定食は
「焼き魚・塩サバ」です。
よろしくお願いいたします。
懐かしく思い出しました。
人のご縁は不思議なものですね。
マスターもご本人も、複雑な胸中だったことでしょう。