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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

あれから一年

2020-08-02 15:58:35 | 完本 コーヒーカップの耳
一年前の日記を見ていて、「そうだったか!」と感慨にふけった。

『続・コーヒーカップの耳』と『別冊・コーヒーカップの耳』の二冊の冊子を手作りしたのは昨年の3月でした。


その中のいくつかの話をネットに上げて、「企画出版して下さる出版社さんはないでしょうかねえ」と書いたら、なんと朝日新聞出版の編集者、Iさんから「わたしにやらせてください」とのお言葉をいただいたのでした。
そして企画が通ったと知らせを受けたのが、昨年の今日、8月2日でした。
それからIさんの指導を受けながら、半年後の今年二月に『完本コーヒーカップの耳』として全国発売されたのでした。
わたしのような無名の者にとっては夢のような話でした。

「完本」の意味は、19年前に出した詩集『コーヒーカップの耳』に、その後のもの(それが『続・コーヒーカップの耳』である)を加え、さらに「塀のうちそと」(『別冊・コーヒーカップの耳』)を足して一冊にしたので。

あれから一年、世の中がこんなことになるとは思っても見なかった。Iさんにご迷惑がかからなければいいが、と思っている。
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『大と真』

2020-08-02 07:50:54 | 足立巻一先生
足立巻一先生に『大と真』という本がある。
1981年に理論社から出たもの。


お孫さんのことを書かれた本である。
大ちゃん、真ちゃんは、当然だが今では立派な社会人になっておられる。
足立先生はその二人のお孫さんが赤ん坊の時、やむを得ず一時そばに置き、面倒を見ることになる。
それでサブタイトルが「おじじ子育て記」である。

これの「あとがき」がわたしは印象に残っている。
終わりの方にこんなことが書かれている。
《いま、大の字も真の字も健康で、生活も平穏である。わたしはこの健康と平穏とがいつまでもつづくことを願うけれど、そういうことはあり得ないだろう。いろんな波乱や障害が待ち受けているだろう。地球そのものが大きな苦難にぶつかるだろう。すべての赤ん坊・子どもたちの未来は所詮わからない。ただ、いのちを大切にしてほしいということを繰り返して願うばかりである。》
なんだか、今の世を予見しておられたような文章ではありませんか。
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