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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

草むらから鳥が

2017-03-20 09:12:15 | 
mixiから転載。


  「花から鳥が」

  玄関の前で待っている

  なぜ入らない?ときくと

  ここから鳥が飛び立ったと

  プランターのビオラを指差す

  そして

  春がきたという


    草はらに石を投げる

    鳥が飛び立った

    神さまは

    たしかにおわします


  しっかりとは思い出せないが
  
  こんな詩を書いたのはだれだっただろう。

              (滉 11歳の春)



昨日の「花から鳥が」に書いた、「神さまはおわします」という詩、滉と一緒に杉山先生の全詩集などを探しましたが見つかりませんでした。
その探す途中で、滉はなんども目についた詩に興味を引かれ読んでいました。
もう少しすると、わたしの良き話し相手になりそうです。
わたしもまだ老けこんではいけないなあ。

今朝、やっと作者がわかりました。
竹中郁さんの「断片」でした。
杉山平一先生の昔の著書『現代詩入門』に載ってました。
というより、竹中郁全詩集には載っているのでしょう。そしてわたしは、それも読んだのでしょう。

   「断片」

  1
  海に手をつけたり

  木に石を投げたり

  シャツに首を通したり

  そんな埒もないことをしているとき

  まま、私は大きな胸につきあたった、と感じる


  2
  シャツを着つつある

  私は頭をだす

  手を動かす、にも拘わらず手がでてこぬ

  私の腕は誰かに預かれた


  3
  草むらのなかへ石を投げこむ

  答へのように鳥がとびだす

  神はたしかに在します



なんかスッキリしました。
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