前回に「東町配給所」の西隣にあった畑の見える写真を載せた。
トウモロコシ(サトウキビだったかも?)が見える。
ある日、この畑を鍬で耕していた父は焼き物を掘り当てる。
エビス像だった。そして、また日を経て今度は大黒像を。
一対が揃ったわけだ。
しかし、像には火傷の痕が。
そう、ここには戦前民家があり、戦災で焼け崩れたのだった。
配給所とこの畑を合わせた土地が、今のわたしの家と店だが、戦前は二軒の民家が建っていたのだと。うち一軒は、先の空気銃の田淵さん宅。田淵さんはなぜか戦後、この場所から北方へ4軒目に変わっておられた。
で、この一対の像だが、そのどちらかのお宅に祀られていたものだったはずである。
しかし不思議なのだ。家が焼け崩れてしまったのに、この2体の像は、火傷は負っておられるが、ほとんど無傷だった。
以後、父はこの像を神棚に祀って大切にしていた。
引き継いだわたしも、我が家の守護神として大切にお祀りしている。
元々は彩色されてたのだろうが、戦火で素焼のようになっておられる。
左、大黒様、右、恵比寿様。