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コーヒーカップの耳

「火曜日」合評会

2012-09-02 20:48:43 | 

詩誌「火曜日」の合評会に出席。

ここのところ体調不良で迷っていたが出席する。出席者20名。

三宮勤労会館だが、一階が図書館になっている。先日借りていた本、二冊をついでに返す。

いつもより少し遅れて行ったので、席が司会者のトイメンになった。この場所は苦手だがしかたない。いつもは横の席に座るのだが。

体調不良を先に言っていたので、わたしの番を先にして頂いた。自分のが済めばいつでも退席できるようにというわけだ。

けど、闘病中のM中さんが最後までいるのに、少々のことで先に帰る訳にはいかない。

結局最後までいた。いつも楽しみの二次会は残念ながら欠席した。

途中、司会者が「他に意見はありませんか?」と視線を投げて来る。シンとして意見がないとき、特にトイメンのわたしと視線が合ってしまう。仕方なく手を上げる。しまいにはお互いに笑ってしまった。

最近はなるべく自らは意見を言わないようにしているのだが…。

発言しても、いいとこだけを褒めるように。しかし、最後に、司会者の作品についてのところで、ちょっと辛口の評になってしまった。ま、いいか。

今回の「火曜日」111号の中でわたしが最も感心した作品は、渋谷魚彦氏の「凧」だった。

これは手を上げて賛美しておいた。安水先生も同様のコメントだった。

 

  「凧」

 

  人工物のような空の青の広がり

  そして その下にある埋め立て地

  赤い塔 博物館 ホテル 大学 病院

 

  私はこの大きな風光の中に身を置いて

  そして この世界が

  膨張して行く誰かの夢だと知っている

 

  他人の夢の広がりの中を歩きながら

  私が思うことは

  夢の主の顔が見たいということ

 

  天空の凧がおのれを揚げている者の姿を

  ひと目でも見下ろしたいと そう

  思い望むように

 

 これはスゴイ詩だと思う。渋谷君ならではの詩だろう。独特の感覚。だれが今までこのような詩を書いただろうか!

コメント (2)
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