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喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『荘子と遊ぶ』

2019-08-11 18:18:50 | ドリアン助川さん
ドリアン助川さんが解説を書いておられるというので入手しました。

『荘子と遊ぶ』(玄侑宗久著・ちくま文庫・2019年8月10日発行)です。
玄侑氏の本はこれまで読んだことがありませんでした。
その略歴を見て驚きました。
妙心寺派福聚寺住職とのこと。
お寺は福島とのことですが妙心寺派と。
妙心寺ならわたし昔、10年ばかり毎月一度通ったことがあります。
なにか縁がありそうな…。
そして、ドリアンさんの解説。
「荘子」と「禅」と、そしてドリアンさんの体験と。
主に体験を書かれてますので、難しくはありません。
それにしても不思議な気がしてます。
ドリアンさんとわたしとのこれまでの縁の中で、「禅」の匂いはしなかったのですがねえ。
なにか通ずるものがあるとは思っていたのですが、そうか、これだったのか!と思ったりしてます。
あ、この本の本文はまだ読んでいません。
これからの楽しみです。
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ドリアンさんのよみうりの記事

2019-08-02 12:15:26 | ドリアン助川さん
読書人のT石さん、久し振りのご来店。
この前の「ドリアン助川さんと」のイベントに来たかったのだが仕事の都合でどうしても来られなかったと。
そのT石さんが持ってきてくださいました。
読売新聞に載った、ドリアンさんの記事の切り抜き。
←二段階クリック。
コメント (2)
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「アルルカン洋菓子店・星屑通りで店開き」

2019-07-27 22:03:29 | ドリアン助川さん
わたしは本当にバカだ。こんなことを忘れていたなんて、認知機能が低下しているに違いない。
先日の「ドリアン助川さんと」のイベントの時に、始まるまでの間にでも流せば良かったのに。
ドリアンさんのCDアルバム「アルルカン洋菓子店・星屑通りで店開き」をわたしは持っていたのでした。
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「ドリアン助川さんと」のレポート記事

2019-07-26 06:48:51 | ドリアン助川さん

先日の「喫茶・輪」での「ドリアン助川さんと」のイベントのことを書いて下さっているブログです。見事に詳細にレポートして下さっています。「野の書ギャラリー」
このブログ主は、書家としてご高名だった村上翔雲師のご息女です。
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「ドリアン助川さんと」のCD

2019-07-20 11:52:50 | ドリアン助川さん
先日の「ドリアン助川さんと」ですが、録音させて頂いてました。
聞きなおしてみて、改めて感動を受けています。折角ですのでCDにしました。



ただし、事前に録音の許可をいただいてませんでした。なので、公開は出来ません。
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「ありがとう」はこちらから

2019-07-19 11:05:15 | ドリアン助川さん
昨日の「ドリアン助川さんと」ですが、終わって聴衆の皆さんがサインなどしてもらわれて、満足して帰られたあと、
わたしはしばらくお話をさせていただきました。
これは「役得」とでもいえばいいのでしょうか。
始めと終わりの司会もさせていただけてありがたいことでした。

講演で使われたドリアンさん訳の絵本『みんなにやさしく』ですが、
帰りにうちの店にプレゼントしてくださいました。



もちろんサイン入りです。


四葉のクローバーに添えて、「ありがとうございました」とあります。
「ありがとうございました」は、こちらがドリアンさんに言う言葉です。
そっと言いますが、今回はドリアンさん、友情出演して下さったのです。
いくら感謝を述べても足りない思いです。
ほんとうに「ありがとうございました。」
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ドリアン助川さんと

2019-07-18 19:54:34 | ドリアン助川さん
あいにくのお天気でしたが、「輪」にとっては満席以上の約30人の聴衆でした。
「ドリアン助川さんと」の催し、感動的でした。ドリアンさんのイベントとしては最も小さな集まりだったでしょう。マイクなし、文字通りの肉声で。


今、猛烈にお忙しいドリアンさんですが、たっぷりと1時間20分の語りと朗読、講演でした。





みなさん満足して帰られました。
わたしと家内にとっても刺激的で感動的な時間でした。
コメント (4)
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『線量計と奥の細道』を読み終えて

2019-06-20 16:31:12 | ドリアン助川さん
『線量計と奥の細道』を読み終えて。
最後の最後に自転車のパンクまで経験しながら、奥の細道の旅を終えたドリアン助川さんに「ご苦労様でした」と思わず声が出た。
わたしはただ、ドリさんの自転車の後ろに乗せてもらって旅しただけ。
東北大震災は2011年3月11日。ドリさんの旅は翌年の2012年8月から11月まで。
途中、仕事で東京に帰ることもあり、何度かに分けての約2000キロの自転車旅。
この本はその詳細なリポートなのだが、ドリさんの人間性が生で晒されていると言っていい。
わたしは、ますますドリさんを好きになってしまった気がする。

巻末に「その後 ――あとがきにかえて」というのがある。
2017年12月に書かれたもの。15ページにわたって書かれている。
書き出しはこうだ。
《私は旅人であり、作家であり、朗読者であり、歌い手である。これらはひとつの芯から出た円環の表現だ。舞台に上がるときは道化師の恰好になり、ギタリストの演奏とともに詩や歌を届けている。2008年から活動を始め、全国の、ときには海外の、会いたいと言って下さる方がいらっしゃる場所を訪れている。》

次は旅で出会った人の話。
《渡辺さんのお嬢さんは都内の大学に進学された。彼女が将来福島に戻るのかどうか、それはだれにもわからない。幸せだと感じる方へ彼女が歩いていく。そこに福島があるなら戻ればいいし、そうでないなら戻らなくていい。それが親としての渡辺さんご夫婦のごく自然な気持ちだと思われる。》

そして、ぶんぶんさんこと、森文子さんについて、
《人々はしかし、難題を前にしても、今日という日を生きようとする。奥の細道の旅で出会ったみなさんがまさにそうだ。角田のクラウン、森文子さんとはその後二度、宮城県内でステージを組んだ。大きな会場でのライヴだったので果たして人が集まるのだろうかと思ったが、ふたを開けてみれば満員の盛況だった。森さんも私も道化の恰好だ。だが、おふざけでやっているのではない。だれもに落涙する夜があることを知っているから、頬に雫をペイントするのだ。森さんは東北だけではなく、東京でもパフォーマンスを繰り広げるようになった。地域を超えたファンがすこしずつ増えている。》

そしてしめくくり近くにこんな言葉が。
《数えきれない被災者が、デモに訴えるわけでもなく、テロに走るわけでもなく、ただおのれの手を見ながら立ち上がり、生活の再建に向けて汗を流している。まさにもの言わぬみなさんの毎日の努力が、復興基盤の本質なのだ。だからこそ私は言葉をもって訴えたい。無言の人々が我慢を重ねている状態に、為政者は寄りかかるべきではない。権力を持った者たちは、訴えようとしない人たちの心の声を把握するべきだ。》

そして、こうしめくくる。
《芭蕉と曾良の旅から三百余年。象潟が陸地になったように、日本列島は方々で形を変えている。世界一の活断層の巣であり、薄皮一枚下はプレートが複雑にうごめき合っているのがこの列島の正体なのだ。数えきれないほどの大地震の歴史と、実際に起きた原発事故から、私たちはなにを学んだのか。危険はすぐ目の前にある。》
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柏崎刈羽原発

2019-06-19 15:04:07 | ドリアン助川さん
昨夜、東北北陸日本海方面で大きな地震があった。
震度6強だという。
今朝の新聞には柏崎刈羽原発には異常がなかった、とある。
そのあと、ドリアン助川さんの『線量計と奥の細道』の233ページを読んでいた。
丁度、柏崎刈羽原発のところにさしかかった。小さな偶然。
《やがて、国道は海を離れて山林地帯を巻くように大回りした。延々と続くフェンスが現れる。柏崎刈羽原子力発電所の敷地に近づいたのだ。フェンスに沿ってメグ号を走らせると、あまりの数の監視カメラに圧倒されてしまう。歩道にはもちろんだれ一人いない。原発のそばにいるというだけでなにか罪を犯しているような気分になる。》
このあと、原発による日本人同士の微妙な関係のことが書かれていて心が痛い。
昔、「宮っ子」のバスツアーで福井県の美浜原発へ見学に行ったことを思い出した。
1991年のことだから、原発の草創期のことだろう。
電力会社の接待旅行のようなもの。
その時はわたしの文学歴史案内は休止で、電力会社の広報の人が二人乗り込み、ビデオを流しながらの原発の安全性などの宣伝だったと思う。
バスツアーのすべての費用を電力会社が持ち、昼食は船盛の豪華なものだった。
その原発工場見学の時、金属探知機のゲートをくぐらされたのを思い出す。
そして、美浜地域の道路の美しさに目を瞠った。
巨額のお金が地元に落ちたことを想像させた。
漁民にもたんまりと補償金が出たと聞いた。
それで、魚が獲れなくなったかというと、そうではなく、原発は温水を輩出するので、余計に魚が集まってきて豊漁なのだと。
そんなことを思い出した。
あれから28年。原発が日本人同士の心を二つに、いやもっと多岐に引き裂いているのでは?
ドリアンさんのこの本を読みながら、そんなことに思いを馳せている。
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『線量計と奥の細道』

2019-06-04 07:55:24 | ドリアン助川さん
ドリアン助川さんの著書『線量計と奥の細道』(ドリアン助川著・幻戯書房刊)がこのほど日本エッセイスト・クラブ賞に決まったのだが、
わたしはこの本、気になりながらまだ読んではいなかった。

ドリさんが、芭蕉の奥の細道を、線量計を携えて自転車でたどったドキュメントである。
約三か月かけての踏破。
この旅の途中で、東北の女道化師(ドリさん命名)の森文子さんに出会う(それまでにも交流はあったのだが)。
そのことが書かれたページ。
←二段階クリック。





ほかのページにも森さんは登場するが。

森さんとわたしの交流は、東北大震災の少し前だったので、その後にわたしはドリさんと交流を持つことになったのだった。
縁の不思議を思わずにはいられない。
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ドリアン助川さんが「日本エッセイスト・クラブ賞」に!

2019-05-30 07:10:56 | ドリアン助川さん
わがドリアン助川さんが「日本エッセイストクラブ賞」に!

この賞は昔、足立巻一先生も受けておられる。
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『水辺のブッダ』読了

2019-05-29 14:07:35 | ドリアン助川さん
ドリアン助川さんの『水辺のブッダ』をやっと読了。

このところ落ち着いた時間が持てなくて、残りちょっとが読めていなかったのだが、やっと今日読み終えた。
終盤のところで出会った印象的な言葉。
《だれもが常に時間の先端にいる。》
なるほどそうですよね。人によって変わるわけのものではない。時の先端にすべての人は立っている。
先のことは誰も分からない。
そして、最終盤。
《もしかしたら、幸とか不幸とか……私はそんなもののために生まれてきたんじゃなかったのかもしれない。
私はなにも決定されていないものを……人間を体験するために生まれてきたんだ。人間を生きるために、今ここにいるんだ。》

重いテーマの小説だったが、それだけに腹の底に響く小説だった。

帯文を紹介しておきましょう。
《川辺で生きるホームレスの望太と、都会の闇に溺れゆく孤独な少女・絵里。誰の人生にも、冷酷な人間の心の闇に触れて絶望するときがあれば、人と出会い、深く語り通じ合い、光に満ちた美しい瞬間もある。絶望と希望。死とエロス。プリズムのようにきらめく、ふたりの”生きる”物語。
世の中の片隅で懸命に生きる人々の傍らに立つドリアン助川が、魂を込めて描く、人生の再構築。》

人生を真面目に考える人すべてに読んでほしい小説です。
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ドリアンさんの世界

2019-05-22 14:49:34 | ドリアン助川さん
『水辺のブッダ』(ドリアン助川著・小学館)を読んでいる。

カバーは昭和33年の新聞紙(コピー)です。
今はない阪神西宮東口駅の工事の記事が載っています。
ほかに求人広告が面白い。
電話交換手、女子26歳まで、月給7000~9000円。女中、50歳まで、3000~5000円。男子製材工25歳まで、経験3年、日給5百円。など。

それはさておき、本です。
こんな記述が。
《「単独で存在しているものはこの世にないんです。すべては、関係性のなかにある。」(略)「この世があるからあなたがいます。だけど、あなたが意識するからこの世はあるとも言えるんです。(略)」》
どうも哲学の匂いがしますね。
そして、また違うページには、
《「歩数で呼吸をしてみて下さい」(略)「一、二、三、四歩で空気を吐いて、次の一、二、三、四歩で体を楽にしてやる。すると肺は勝手に空気を取りこみます。息をしようと頑張るのではなく、息を吐くことに集中してください」(略)歩みを数えながら呼吸をしていると、望太は自分自身を忘れられるような気がした。》
これは宗教的ですね。宗教と言っても現世利益ではなく、「禅」に近いもの。
禅に「数息観」というのがあります。呼吸を数えて精神統一するもの。そして「歩行禅」というのがあります。歩きながら行う禅。
ここで気づきました。著者のドリアンさんは早稲田の東洋哲学科のご出身だったんだと。
今、半分を少し過ぎたところ、面白くなってきました。実際は悲しい(ちょっと切ない)んですけどね。
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『水辺のブッダ』

2019-05-20 14:20:40 | ドリアン助川さん
ドリアン助川さんの新著『水辺のブッダ』(小学館)を読み始めました。


こんな場面から始まります。
《(略)ガード下に逃げこむ人が増えたことで、段ボールハウスは靴音の群れに囲まれた。薄汚い紙の仕切りの中で男はうずくまり、手を顔にあてて丸くなった。下にはブルーシートを敷いていたが、水はしみてきた。春の雨にしては冷たいと男は思った。
 男は目を閉じてただ小さくなっていた。尻や背が濡れていても、そのまま今日という日を終わらせるつもりでいた。すると、頭上を過ぎていく列車の音に混じり、そばで幼い男の子の声がした。
 「ねえ、なんでここに人がいるの?」(略)》


《なぜここに自分はいるのか?ここに自分がいる理由》
これからドリアンさんによるどんな世界が描かれてゆくのだろうか?
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『一切なりゆき』~樹木希林のことば~

2019-05-05 18:12:08 | ドリアン助川さん
樹木希林さんの本『一切成り行き』が期待以上に面白かった。
というより、いい本だった。
亡くなられてそれほどの時間が経ってないのに、よくぞこれだけのいい言葉を集めて編集したものだと思う。

最後の方に映画「あん」に出演した時のことが語られている。
映画「あん」は言わずと知れたドリアン助川さん原作。

解説はやめます。スキャンしたものをお読みください。

←二段階クリック。



《て、自分に重ねるように、すっと役に入っていく。自分をまったくなくして別人のように役に挑む人もいるけど、わたしはいつもそこに自分がいるのね。》

やっぱり、希林さんはいい役者さんだし、「あん」はいい映画です。
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