三宮サンボ―ホールでの古本市で街の草さんに紹介していただいた扉野良人さんから届きました。
チラシです。

扉野さんは『きりん』の詩集を出そうと企てておられるようです。
大変な仕事ですが、ぜひ実現してほしいものです。
チラシと一緒に送ってくださった「百年のわたくし」(巻二)という同人誌。

ちょっと変わった体裁です。
パラパラと読んでみましたが、洗練されていて、みなさんレベルの高そうな人です。
季村敏夫さんの「時の空」は、腹の底からしぼりだすような思いが書かれていて痛ましささえ覚えました。
あ、そうだ。巻頭のこれは同人の創作ではありませんが、扉野さんが心動かされた言葉なのでしょう、3篇が載っています。
そのうちの、「きりん」(1954年4月号)から転載された「ぼくのした」は足立巻一先生が最も好きだった口頭詩。
昔(1982年)、わたしが隣の用海小学校のPTAのお世話をしていた時に、講演をお願いして来てくださった時の話の中でも取り上げておられました。
また、年賀状にも使ったとどこかに書いておられました。
ぼくのした
「うごけっ」と
ぼくがめいれいしたときは
うごいたあとだ。
ぼくのしたをぼくよりさきに、
うごかすのは、
なにや。
(しまだのぞむ・当時5歳)
そして、わたしがもう一つ感動したのは、扉野さんの「モノとカタリの地平「百年のわたくし」に寄せて」の一文。

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いい文章ですねえ。
扉野さん、ありがとうございました。