
昨日のこと。
妻と元町まで行った。
西宮から乗った快速は ほぼ満員。
空席はあちらこちらに一人分ずつ。
見わたしたが、二人並んで座れる席がなかった。
ところが車両の端の優先座席。
向かい合わせの四人掛けの片方が空いていた。
狭いけれども 妻と二人で並んで座った。
目の前には若い夫婦が二人の小さな子をそれぞれ膝に抱いていた。
そうか、そうだったのか。
彼らは私たちが席を探しているのを見て席を空けてくれたのだ。
妻は小さな子に相手になってすぐに仲良しになっていた。
次の駅で彼らは降りて行ったのだが、
上のお兄ちゃんが(といっても2歳ぐらいか)妻にバイバイをしながら、タッチをして降りて行った。
電車は扉を閉めて発車した。
前の席は空いたままだった。
それなら、ということで妻は前の席に移動。
二人で向かい合わせに座った。
さて次の駅だ。
乗って来られた女性(われわれと同じ年頃だ)が席を探しておられた。
一人だったので、どこかに座られるだろうとわたしは思ったのだが、
妻が「あ、どうぞ」と声をかけ、席を空けた。
その時だ。
通路を挟んであちらの同じく四人掛けに向かい合わせに二人で座っていた若い男性が、
妻の様子に応じて 片方に身を寄せた。
その夫人のためというより、次に同じように来る人のためなのだろう。
妻を真似たのだ。
その二人は顔の浅黒い、インド人かパキスタン人のようだった。
わたしたちと目が合って、少し微笑んだ。