SARAのブログ

日々のことあれこれ

実家へ

2022-05-06 08:42:58 | 日記

GW中に実家に行ってきた。

行くつもりも予定もなかった。

しかし中日の4日、旦那とどこかへ出かけようかと

なった時にどこに行きたいかと聞かれて真っ先に

浮かんだのが実家だった。

しかしGW中なのでもしかしたら実家を出ている姪が

実家に戻ってきているかもしれないと思った。

姪以外の家族だけなら、朝突然「行ってもいい?」と

言って行くことは大丈夫だろうが、姪はちょっと

完璧主義な一面がある人なので、突然人が押しかけて

くるのは嫌であろうと思った。

なので、一旦は「じゃあ、やっぱり今日はやめておこ

うか」となり、都内なら空いているんじゃないかという

ことで都内のとある庭園へ行くことになった。

しかし準備をして出かける際、車に乗り込もうと庭に

出た時に家の大きな掃き出し窓に映った自分がちょっと

素敵だった。(←自分で言うな^^)

と言うのも、着ていた服が今の季節で言うと一番のお気に

入りの服だった。その上下のコーディネートを思いついた

時に真っ先に思ったのが「これを着て実家に行きたい」だ

ったのだ。

私は窓に映った自分を見た時に「やっぱり実家に行きたい

な」「これを見せたいな」と思った。でも旦那とは実家に

はまた再来週くらいに行こうとさっき話したばかり。

しかしここ最近ちょっと体調が不安定なので、考えてみた

らまたその時になったらどういうコンディションになってい

るのかわからない。

そう思ったら「やっぱり今日実家に行きたい!!」と思った。

車の中で旦那にオズオズとする。

旦那はすぐに察した。そして一度は「実家はまたでいいじゃん、

今日はやめておこうよ」と言ったが、私の気持ちがもう完全に

そっちに向いてしまっているのを感じたのか、「じゃあ、実家

行こうか」と言ってくれた。

 

4ヶ月ぶりの実家。結局姪は実家には帰っていなかった。

前回は1月の終わりに行った。

その時私は実家に大して少し優越感のようなものを感じていた。

たぶんだけど、「犬の過酷な介護生活をしてきた」という自信の

ようなものもまだその当時はあった気がする。そして自由に旦那

とどこにでも出歩けるという喜びもあった。そしてくだらないと

言われてしまうかもしれないが、やはりその時もGUで買った洋服

がとにかく気に入っていたので、それを見せたいと思っていたし、

実家の家族は私の服を見てまんまと褒めた。

対する実家の家族は、その時はなんだかちょっとしょぼくれてし

まっているように感じた。父も母もまた一段と老けていたし、姉も

太って髪も薄くなっていたし、顔色もあまり良くない気もした。

私は子供もいないし、犬を失ったばかりだったが、それでもそんな

実家の家族を見た時に、「自分は自分で頑張ってきた、努力してき

た」と何故か自信を持てた。

しかし。

今回行くと、実家の雰囲気は変わっていた。

父はやはりちょっと元気なくなったかなという感じはしたが、母は

かなり元気だった。私より元気だったかもしれない。姉も前回見た

時よりも顔色も良く、元気そうに見えた。

話を聞くと、父は毎日せっせと掃除をしていると言っていた。「朝起き

るとトイレと洗面所とお風呂を綺麗にしてくれるの。お風呂なんかもね、

浴槽だけじゃなくて浴室の中を全部毎日すごく綺麗にしてくれるの。」と

母が言っていた。

母もその日見ていると本当に良く動いていた。

ちょっと座ったかと思うと、また何かをやりに動く。

そして夕方味噌汁を作っていたが、その味噌汁もタマネギのすり下ろしを

入れていて「これは健康に良いお味噌汁とテレビでやってるのを見て、ウチ

ではもう3年くらい毎日飲んでいるの。腸に良いんだって。だからウチは全

員、下痢も便秘も全然しないし、検査しても腸の状態はすごく良いって

言われるの。」と誇らしげに言っていた。

夕飯時も、食べ終わるとせっせと父や義兄にヨーグルトやヤクルトを母が出し

ていた。父はそのヨーグルトにきなこを入れていた。「なんかきなこが体に良い

って聞いたから」と。

そして姉は姉でyoutubeで見た健康体操を毎日やっていると言っていた。

痩せてはいないが、以前見た時よりも姉は本当に健康そうな顔をしていた。

むくんでもくすんでもいない。しわもあまりない。そして前回見た時は髪も

ちょっとヤバいんじゃないかと思うくらいだったが今回見たら、それもそう

でもなくなっていた。

私は実家の家族をちょっと下に見ていた。

コロナに移りたくないからと言って、外食も一切しないと言っていたし、出か

けもしないと言っていた。もっと人生を楽しめばいいのに、と。

しかし今回行った時に感じたのは、外食をしないことが苦痛という雰囲気はなか

った。母はせっせと料理をしていた。そこに母のエネルギーのようなものを感じ

た。

そして少し前には家族でお花見にも2回ばかし行ったと言っていた。

要するに実家の家族はそれぞれ自分達なりにちゃんと活動をしていて、雰囲気は

とても良いものになっているのを感じた。

しかしそういった活動はここ数ヶ月で始めたものではない。

それ以前からもうずっとやっていたこと。

それでも前回行った時には何故あんなに実家の家族がしょぼくれて見えて、何故

自分のことをあんなに誇らしく思えたのだろうと考えた時、やはり今私のエネルギ

ーが落ちていることを感じた。

父がせっせと掃除をし、母がせっせと料理をしている。

姉は姉なりに自分を磨いている。

それでも「私だって頑張っている」「私もこれからも頑張ろう」と思えたら、

あまり落ち込まなかったかもしれない。

そう、私は今回軽く落ち込んだ。

そして姉はまだまだ元気な両親に守られていたし、実家は出てしまったが、子供

だっている。私は旦那がいなくなってしまったらもうおしまいだという気持ちが

強く露呈してきてしまった。

いや、私だってせっせと掃除をしているという父を見る前からずっと家の環境は

自分なりには整えてきた。そして私なりに料理もしてきた。今は単純に調子がイマ

イチだからちょっと自信が失せてしまっているだけなのかもしれない。

でもやはり子供の存在は大きかった。

姪を囲み、実家の家族がそれぞれ幸せに暮らしているのを感じた。

なんだか世界で私達夫婦だけが寂しく辛い老後になるような気持ちになってしまっ

た。

 

話は逸れるが、いや、逸れるというほどではないが、お金の問題も大きい気がす

る。前回実家に行った時は屋根の問題はまだ発覚していなかった。

姉は2月に親戚の結婚式にディズニーランドに行っていた。その流れで「SARA

達もディズニー行ってくればいいのに」と言っていた。以前だったら「ディズニー

もいいね!」と思えたかもしれないが「今はそんなのに行っている場合ではない」

と思った。まぁ、今はもうそれほどディズニーに行きたいとも思ってもいないが。

 

そんな精神状態で実家から帰ったせいか、私は帰宅中の車の中で具合が悪くなって

しまった。車に酔いそうな、過呼吸が起きそうなそんな体調になってしまった。

高速道路を旦那が降りてくれたのでコンビニに行くことができた。

大きい方がしたくなったのでトイレに行ったが、するとまんまと酷い下痢をしてい

た。そのあと気持ちも悪くなり、少し吐いた。

吐くと少しスッキリしたので、その後も何とか車に乗り帰ってくることができた。

こんな車酔いは久しぶりだ。

5,6年前にキャンプに行った帰りになった以来。

 

実家に帰ったらなんだか今の自分が全部否定されたような気分になった。

お洒落なんかして優越していたつもりだったがそんなのは何の役にも立たない、

姉はダサいがもっと年を取れば姉には今度は孫ができ、また家族が増えていく

だろう。やはり大切なのは人だ。

しかし私は子供を作らなかった。

かと言って、周りの人とうまく楽しくやっているわけでもない。

そう、今年に入って最初の頃までは犬の介護から解放されて、これからはまた

別の楽しいことを見つけていこうという気でいたが、屋根の問題が出てきてから

はお金も使えるどころか、足りなくて借金をしなくてはいけなくなったし、いや、

その問題よりも私はやはり寂しかった。

旦那はいるし、旦那がいてくれることはありがたい。

でもやはりそれだけでは満たされないものがあった。

他の人間関係も本当は構築したい。

しかしそれが今ひとつうまくいかない。

体調がまたイマイチ安定しないということもあるし、こちらから誰かを誘ったこ

ともないので、誘われた方は戸惑うだろうと思ってしまう。何とか会うことにこぎ

着けたとしても、相手の話に酷く傷ついたり落ち込んだりしてしまうことも多い

からだ。

 

今朝、偶然にもたまたま見たyoutubeの動画で「毒親育ち」のことがやっていた。

見るとやはり私は愛着障害があるなと感じた。

いや、全部を親のせいにするわけではない。

しかしやはり私には独特の生きづらさのようなものがあるのは感じた。

 

ただ、さっきは「お洒落なんかしたって何の役にも立たない」と言ってしまったが、

役にも立たないというか、確かに子供とか孫とかいう存在のことを思えば、お洒落

だからどうなんだと言われるとそうだが、単純に自分が楽しい、気分が良いという

点で言うと私にとっては決して小さくないことなのではないかと思う。

鏡を見て「綺麗」「素敵」と思えることは「自信」とは違うものかもしれないけど、

大袈裟に言えば「喜び」というか。

 

私はいつも洋服を買う時は「こんな感じの服が欲しい」と思って買いに行く。

そう思わないで、見に行った先で良い服を見つけたから買うということは滅多にし

ない。逆に買えないのだ。

このところ「こんな感じのものがほしい」というのがなかったので、何度かショッ

ピングをする機会があっても、買えなかった。しかしまたここ数日で「こんなコー

ディネイトはどうだろう」という良い案が思いついた。

「これこれ!こういうヤツ!」というものにありつけるかどうかはわからないが、

そのうち買いに行きたい。

 

ちなみに今回実家に行った時も着いた瞬間に姉が「可愛い洋服着てるー!!」と

言った。母は私のスマホのカバーを褒めた。手帳型のカバーだが、バンド部分に

大きめのビジューがついているものなので「素敵なの持ってる!それ本物!?」

と言い、ただの安物のビジューなのに本物の宝石がついているように見えたらし

い。

時計も褒めていた。

その時計も去年犬の介護中に買ったもの。どこにも行けず、大した楽しみがなか

ったので物欲が凄かった。youtubeで同世代の主婦が、やはり素敵な時計をして

いたのを見て時計が欲しくなった。ネットで探すと3,500円くらいのもので見た目

が全然安っぽく見えない、私の好みにとても合った時計を見つけたので旦那に

「欲しい時計がある」と言うと旦那が「じゃあ俺が(お小遣いから)お金出して

あげるから買いな」と言ってくれたので注文したもの。

それをつけて行った。

田舎の両親にはそれが高そうな時計に見えたのだろう。「凄いのつけてる」と

言っていた。「これは○○(旦那)が・・・」と言うと「○○くんが買ってくれ

たの!?」と言うので、「去年私が犬の介護で大変だったから・・」と、いかに

もそんな妻を旦那が労って自分で時計を選びプレゼントしてくれたかのように

言ってしまった。母は「愛情が凄いわね~」と言っていた。

実際は少し違う。

でも介護で疲れていた頃だったので旦那が「欲しいものがあるなら買いな」「自

分のお小遣いを出すのに躊躇があるなら、俺が出してあげるから買いな」と言っ

てくれたのは間違いない。「それで少しでも元気を出しな」という旦那の気持ち

があったことは確かだが。

 

要するに私は両親や姉に実際の私を見せていない。

実際の私は子供がいなくて寂しい、そしてこの先夫婦で年を取っていくしかない、

そして他には誰も頼る人もいない心細い中年の女だ。

それを必死に隠し、自分ができる唯一のこと、「ちょっと自分を着飾る」ことで

武装し、会っている。

もちろんお洒落はその為だけじゃない。

どこかに出かけるのもお洒落をしている方が楽しい。「私ちょっと素敵じゃない?」

と思えると元気が出る。

実家に行く時もお洒落は「武装」の為だけじゃない。姉や母が褒めてくれるのが

単純に嬉しい。そしてその時だけはちょっとした優越感を得られる。しかし、それ

は本当にその時だけで、あとは姉や実家の両親がちゃんと「家族を作ってきた」こ

とに圧倒されてしまう。

 

そう言えば、その今朝見た「毒親」の動画でこんなことを言っていた。

「家族以外の人との関係を構築しなさい」と。

わかっている。

それも大切なこと。

それはこの動画を見る前から、そして実家に行く前から、自分の中だけでも思って

いたことだ。

いろんな理由でその1歩がなかなか出せないでいるのだが、出したくてしかたがない

自分も実はいる。

 

そんなことをゴチャゴチャと思った今年のGWであった。

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