SARAのブログ

日々のことあれこれ

一番の敵は孤独だった

2021-03-17 14:02:49 | 甲状腺
私は義姉に電話をした。
義姉は看護師ではないのだけど病院に勤務している人なので
私たちより、より知識がある。
一連の流れを説明すると義姉は冷静に答えてくれた。
「大学病院に行ってもいきなり細胞を取りましょうとはならないと思う。
最初はエコーで見るだろうけど先生が直接見ないことになっても
エコーの専門機関があってそこに回して診てもらえば専門医ではなくても
かなり確実なデータは取れると思う。その時点で明らかに良性だということに
なったらそれはそれでいいし、ちょっと怪しいということになってその日の
うちに細胞診しましょうとなってもSARAちゃんが嫌だったら拒否する権利は
あるんだよ。後日にしたかったら後日にもできるし、やりたくなかったら
やらなくてもいいんだよ。その時点で今度は専門病院に診てもらったっていいんだし。
でも怪しいとなったらそれはもう細胞取ろうとはなるでしょう?」と。
「うん、その時は覚悟する」と私。
この上の文章は私がかなり端折って書いたのだけど、
しどろもどろに話す私に長い時間良く話をくみ取って聞いてくれて、
結果このようなことを言ってくれた。
やはり義姉は大人だ。
そして冷静。かつ知識がある。
私が一番言ってほしいことを言ってくれたし、的確に不安を解消してくれた。
私は大学病院に行くことにした。
この時点で大部分はスッキリしていた。
が、久しぶりに義姉と話し、人と話したかったという感情が
余計にあふれ出てしまい、その勢いでなんと実家にも電話してしまった。

少し前に母と話した時に「甲状腺が腫れて・・」と言ったのに
あんまり取り合ってくれなかったので期待はしていなかった。
まぁ、その時は癌というパワーワードを出さなかったし元々甲状腺の
病気を持っているのは知っているのでそれが少し悪化したとか
その程度のことだと思っていたのかもしれないが。
しかし想像より遙かに母は話を聞いてくれた。
「専門の病院に行った方がいいんじゃない?」とも言ってくれた。
母なりに考えてくれたのだろう。
その後父とも話をした。
一通り話すと父も心配をしてくれた。
やはり「癌」という言葉を出せば心配はしてくれるんだ、と思った。
義姉のアドバイスの通り、私はとりあえずは大学病院に行くことを
決めたが、スッキリしたのはそのことだけじゃない、
「孤独じゃなかったんだ」
一番に感じたのはそれだった。
いや、もしかしたら本当は孤独なのかもしれないけど
その孤独感が一気に癒えた。
義姉はそれなりに話を聞いてくれるだろうとは思っていたが
私が思っていたよりもはるかに親身に聞いてくれた。
そして優しかった。
心から感謝した。
父母の反応も思った以上だった。
私の錯覚かもしれないが、幸せだなと思った。
やはり私は孤独だったのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大学病院行きに迷う

2021-03-17 13:31:00 | 甲状腺
昨日書いてもらった紹介状を手に、
今朝大学病院に電話をした。
予約をしようと思ったら、何やら受け付けの人が
「この科(紹介状に書かれている科)では、甲状腺は見れません」と
言う。
「受診された病院にこちらから紹介状の内容を送ってもらい、
何科で診ることになるか決まったらまた折り返しお電話します。」
とのこと。
この時点でなんだか一気に不信感~じゃないけど、
「本当にこの大学病院に行って正解なんだろうか」という迷いが出た。
いや、というのも実はその前からちょっとそれは思っていた。
旦那にすぐに電話し、その旨を伝えると
「SARAはもしかして甲状腺の専門病院に行きたいのかな?」と。
「あら?わかった?」みたいな。
いや、この時点ではそちらに行きたいまでは思ってなかったけど、
どっちがいいんだろう~みたいな。
「だってさ、みんな最初に近所の病院とかでエコーで診てもらってるんだよ?
それで怪しいから大きな病院で診てもらってって。でも私はエコーで診てもらいも
しないうちからいきなり大学病院行きでさ、それでいきなり針ぶっ刺されたら
どうするんのよ!!それで結果良性ですってなったら?
専門病院だったらエコーですぐに良性ってわかったのに私だけ刺され損じゃん!!
ってなるじゃん!!」と私。
それは数々のネットの記事を読んで
「甲状腺の細胞診は死ぬほど痛い」というのを見ていたからだ。
旦那は「いきなり細胞取りますにはならないでしょ。まずはエコーでしょ。」と言うけど、
「まずはエコーだとしてもわかんないからそのあと細胞取りますって言われたら
同じじゃん。専門医じゃないとエコーだけではわかんないことが多いんだって。」

その話が本当かどうかわからないが、ある記事で読んだのは甲状腺というのは
ちょっと特殊な臓器で腫瘍を判別するのが難しいのだと。
なので私は昨日受診した病院に予約したあと、
「最初から専門病院に行った方が良かったかな」というのは正直あった。
でもせっかく予約したし近所だからすぐに行けるしってことでとりあえず昨日は
その病院には行ったのだが、まさか触診だけでいきなり大学病院に行けと言われるとは
思ってなかったので、うろたえながらも言われるがままに紹介状を受け取ったのだった。

そのあと大学病院から電話があり、何科で診てもらうかが決まった。
でも今日のところはとりあえずは予約するのは保留にしてもらった。
どうするのが一番いいのかちょっと考える時間が欲しい。
そしてある人に私は電話をした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲状腺腫瘍

2021-03-16 18:27:54 | 甲状腺
昨日、病院に行ってきた。

診察室に入り、首の腫れを触診するやいなや、いきなりのリアクションが

「これ・・いつから・・?」

っていうね。

想像していたリアクションとあまりにも違ったので
ちょっと戸惑ったが
「3月に入ってから気がついたんですけど。」というと、
「そう。でもこれ、最近できたようなものじゃないね。もっと
ずっと前からのものだね」と。
「癌かどうかの判断を・・」
と言うので思わず
「癌?!!」と言ってしまった。
「わかんないよ?わかんないよ?」と先生。
「生検しないとわからないんですよ。ここではできないので
僕、紹介状書くのでね、大きな病院に行ってもらうことになります。」と。
診察室に入ってからそこまで言われるまでがまぁ早かった。

鎖骨がここ1ヶ月くらい痛くて、でも何かで痛めたんだろうなと私は思っていて
それとこれは関係ないだろうと私は思っていたのだけど、
旦那には「それも絶対に先生に言うんだよ!」と言われていたので慌てて
「鎖骨も1ヶ月くらい痛いんですけど、なんかこれ(腫瘍)と関係
ありますかね?」と言うと
「影響のあるものの可能性はあります。」とのこと。
甲状腺の自己抗体を持っているので、首が腫れていると言ったら
まずは血液検査で甲状腺機能の数値を診ましょうと言われるかと
思いきや、それもない。
とにかく大きな病院へ行ってと。
「予約は私のタイミングでいいんですかね?」と聞くと
「うん、いいんだけど、なるべく早く行って。」
もうね、いちいち「これは癌です」と言っているような言い方。

ただ、私は冷静だった。
ここまで来るのに甲状腺腫瘍のことは調べた。
経験した人の話もブログ等で何件か見た。
だいたいの定番は近所の町医者に行ってエコーで甲状腺を診てもらい、
その大きさや状態によって「良性か悪性かの判断が必要な腫瘍なので
もっと大きな病院へ行ってください」と言われる。
もちろんその時点で「良性の可能性が高いので様子を見ましょう」と
言われる人もいる。
なので、私もきっとこの流れになるだろうと思っていた。
以前咳が止まらなくてその病院に行った時にもレントゲンを撮ってくれて
初期の肺炎の診断が下ったこともあったので、今回はエコーで見てくれるだろうと
思っていた。
ただ、そこの病院は非常勤で数人の先生が曜日ごとに担当しているような
病院なので何かあってもその病院自体の評判が悪くなるとかそういった
こととは関係ないようなというか、もともと介護施設に併設して作られた
病院なのでメインは介護施設の方で、
何かあっても最悪非常勤の先生のせいにしちゃえばいいや的な?、
何となくいくらでも逃げられそう・・?、いやこれはあくまで私の勝手な
イメージなのだけど、
そんな感じの病院。
なので、私が一番に想像していたのは、触診だけで終わり、
「大したことない」的な扱いを受けるんじゃないか、
腫瘍が小さそうなのでしばらく様子見ましょうみたいな感じで
モヤモヤして終わるんじゃないか、ということだった。
そうなったらどうするかなぁ、やっぱり甲状腺の専門病院に行った方がいいのかな
とか、考えていた。
が、想像とはまったく違う先生のリアクションだった。

紹介状を書いてもらっている間、待合室で待っている間がまた長く感じた。
診察室にいた間は戸惑ったがショックとはまた違った感情だったが、
その待っている時間になって急に泣きそうになった。
病院を出たらまず旦那に電話しよう、でも泣いちゃうかな、先にちょっと1人で泣いて
から電話した方がいいかなとか。

病院を出て近くのスーパーの駐車場に車を停めて
いざ泣こうと思ったけど泣けない。
待合室ではちょっと揺らしたら泣きそうだったのにな、みたいな。
旦那に連絡する前に実家にも連絡するかどうかも迷った。
いや、正直に言うと電話したかった。電話じゃなくても姉にLINEでも
しようかなとも思った。
しかしまだ大学病院に紹介状を書かれたというだけで
深刻な病気と決まったわけじゃないのに、今大騒ぎして、
あとになって「やっぱり良性でした~」ってなっても
「何よ!!」って思われるかな~、とか。
なので、とりあえず旦那にだけ連絡した。

私が明るく電話をかけたので旦那は
「お?その声は大したことなかったのかな?^^」と言った。
ので、しまったと思った。
でもそこから急にトーンダウンするのも変だなと思って
明るいテンションのまま「紹介状書かれちゃったよ-」と言った。
「マジで!!??」
「ねぇ、本当に!!??」
とやっぱり旦那はかなり動揺していた。
「なんて言われたの?どういう診断だったの?」と言うので
一通り説明した。
でもそこでも先生のいかにも私が癌かのようなリアクションをそのまま
旦那に話さなくても良かったなとあとから思った。
旦那が思ったよりショックを受けていたので、涙は余計に引いてしまった。^^;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする