SARAのブログ

日々のことあれこれ

外出したい、誰かとしゃべりたい

2021-09-30 08:19:36 | テレビ
木曜日。
今日はやっと買い出しに行く。
昨日まで家から出たくなかった。
先週出かけすぎたのか・・?
というか、
特別「行きたい!」と思っているところではないのに「行かなきゃいけない
から」行っているという用事が多かった。
とにかく今思っているのは、今日のような食材の買い出しとかじゃなくて
行きたいと思ったところに行きたい。
例えば行きたいところと言って真っ先に思いつくのはショッピングだ。
ショッピングモールに行きたい。
数年前に市内に大きなショッピングモールができた。
とにかくお洒落なお店が集結している。
今まで散々行けたのに、実は私はそのショッピングモールがあんまり好き
ではなかった。けれど、今こういう生活になり、どういうわけかそのショッ
ピングモールに行きたくてしかたがない。
ショッピング自体も以前はそれほど進んでは行かなかった。
しかしこの間、1人で100円ショップに行ってみたらそこから更に火がついて
しまい、「今度はあそこにも行きたいし、あっちにも行ってみたいし」と
なってしまった。
でも基本的には行けない。
行けないと思っているから余計に行きたいのかもしれない。

youtubeでも、良く見ている中学生youtuberの女の子がお母さんと一緒に
ショッピングモールに行く動画があるのだが、最近それを良く見ている。
そしてそれを見て知識がついてしまった。
普通にGUとかユニクロにも行きたいが「ZARA」や「H&M」などの
お店も行ってみたくなった。
あと、
今まで行ったこともなかったレストランやカフェなどにも今は行きたくて
しかたがない。ずっと市内にあったはずの所ばかりなのに目が行ってなか
ったし、そういうお店があること自体知らなかった。
行けなくなるとこうなるんだなぁと実感した。

そして私はやはり本当は寂しいのだということも最近実感している。

旦那が帰ってきて、一緒にいても旦那がお風呂に入ってしまったり、寝る
為に寝室へ行ってしまう時に「行かないで-」という気持ちになる。
自分が疲れている時はそこまでの余裕がない時もあるが、そこそこ寝れて
いるととたんにどうなる。
誰かと本当はしゃべりたいのだ。
しかし今は自分を出せる人がいない。
自分の本音を言える人がいない。
そして特別に「あの人に会いたい」と思う人がいない。
強いて言えば義姉くらいかもしれない。

最近また加藤諦三さんの本を読んだのだけど、以前もそうだったけどやっぱり
例に上げられている人はみんな私そのものだ。
その本に書かれていたことで一番響いたのは「人から嫌われることが極端に
恐い人は人づきあいが全部接待になっている」という言葉だった。
正にそう!!と思った。
本当に目から鱗じゃないけど、自分の真実を言い当てられた気分だった。
本当に今までそうだった。
相手を楽しませ、相手の気分の良くなるようなことを言い、相手が言ってほ
しそうなことを言っていた。近所を歩く時も感じの良い人を演じていた。
いや、自分が演じていることは前から気付いていた。
その演技が自分にとって辛いということも。
しかし「接待」という言葉が妙にしっくりきた。
本当にそうだと。
それじゃあ疲れている時に外を歩きたくないはずだと納得した。

私は今まで義母が散々言ってきた愚痴を否定してきた。
「なんでそんなにやることがないの?」
「家にいても楽しいことは見つけられるじゃん」
「義兄だって出入りしてるんだから寂しくないでしょうよ」と。
義母は都心の方に遊びに行った記憶が特に楽しかったらしい。たぶんまた
行きたいんだと思う。しかし義母は自律して歩けない。押し車がないと
歩けないし押し車があっても今はたぶんもう10分歩くことも難しいのでは
ないかと思う。
車椅子があれば行くことはできるかもしれない。
しかしそもそもコロナがあるので都心には行けない。
コロナが落ち着いて行けるようになったとしても私達は今犬が病気になって
しまったので連れて行ってあげることもできない。
それらのこを考えると義母は気軽にはやはり外出はできない。
私は今義母と同じような生活になってしまった。
しかし将来的にはまた外出することはできる。
考えたくないけど、犬が亡くなってしまったら、まぁそれでも厳密に言えば
犬が亡くなってしまったらどこかに行きたいも何も考えられなくなるとは
思うが、その気持ちが癒えたらいつかは外出することはできるようには
なる。旅行だって。
しかし義母はもう下手したら一生どこへも行けないかもしれない。
義母は近所のスーパーへの買い物も歩いて行けなくなったので1週間に一度
義兄が連れて行ってくれているようだが、外出と言えばそれくらいらしい。
つまらないだろうなと今は思う。
そう、私はやはり義母の気持ちを理解できていなかった。
他人の悩みは小さく感じてしまう。
しかし今はわかる。

私もショッピングや食事に行きたいし、人ともしゃべりたい。

この間は義姉の子育ての苦労がやっとわかった。
そして最近義母の気持ちもやっとわかった。
そうやってみんなそれぞれ大変なことがあるのだよ、ということを教えてく
れる為の今なのだなと思った。

とりあえず今日は買い出しに行ってくるが、この先もショッピングモールな
どにはなかなか行けないと思うが、近所のお店にダッシュで行ったり、
これからどんどん涼しくなっていくのでちょこっと散歩したりしてガス抜き
はしていこうと思う。
あと、その最近読んだ加藤諦三さんの本に「楽しいことを見つけよう」と
いうことが書かれてあった。人に好かれたいとか嫌われたくないとか、人に
どう思われるかに重きを置くのではなく、自分にとって楽しいことを見つける
と他人の存在というものがびっくりするくらい小さくなるというようなこと
が書かれていたが、本当だろうか。
ま、そのへんの対処法などもこれからまたちゃんと読んでみようと思う。

のんびり過ごす

2021-09-28 08:33:02 | テレビ
先週は私なりに忙しかった。
お彼岸の初日に義実家へ行き、中日にお墓参りに行き、土曜日は犬の病院へ
行き、日曜日はメガネを作りにメガネ屋に行った。
精神的にはそれほど嫌というわけではなかったけど、肉体的には疲れた。
特に最後のメガネを作った日は、朝から犬がどうしても寝てくれなくて
それがもの凄くイライラしてどうしようもない強いストレスになった。
その日は夜も本当は何もしたくなかったけど、簡単なものを夕飯に用意しよう
と旦那に買い物にも行ってもらっていたので結局用意したのだけど、それも
本当は私の中ではキツかった。
そのストレスのせいか日曜の夜中に目が覚めて1時間くらい寝れなくなった。
そんなこともあったので昨日の月曜日は最低限の家事だけやって、あとはの
んびりと過ごしていたら、まぁまぁ少し元気が戻ってきたのだった。
しかしガッツリ昼寝をまたしたせいか、それとももう生理前の1週間に突入
したせいなのか、ゆうべは珍しく寝付けなくなった。
夜中の3時くらいまで起きていた。
最後にトイレに行って、それまでは毛布だけしか掛けていなかったがその上
から布団を掛けたら「温か~~い」となり、そのあとは寝れた。
しかし今朝は犬に7時過ぎに起こされてしまった。
なので4時間睡眠。

ということで今日も家でのんびり過ごす。

買い物は明日にしよう。
ちょっとだけ体も動かしたい気もするにはするが・・。
ま、そのへんは気ままに。
たぶん今日も午後からまた昼寝するだろうし。

しかし平和な日々だ。
外はまだ少し暑いが、風はだいぶ涼しくなって過ごしやすい気候になってき
た。そんな中私は、気ままに家事をしたりして1人でのんびりを過ごしてい
る。
幸せだなと思う。


人生を楽しみたい

2021-09-24 09:01:29 | テレビ
お彼岸の初日に旦那と義実家へ行った。
犬が寝てからの午前11時前に出発。犬の見守りカメラを作動させて夫婦で
外出した。義実家へ行ってからお墓参りもする予定でいたが、義実家にいる時
に旦那がカメラで犬の様子を見ると、犬が起きていて、おまけに吠えていたの
ですぐに帰ることにしたのだった。
ということで、お墓参りには後日行こうということになっていたのだけど、
私はそれをすっかり忘れていた。
昨日のお彼岸の中日、旦那が休みだった。
実はその前の日に注文していた高圧洗浄機が我が家に届いていたので、昨日は
それを使って旦那に家の外壁の掃除をしてもらおうと考えていた。
私はその間犬を見ていなければと思っていたので私の中では昨日は特に予定な
しということだったのだけど、それがどこか寂しくもあった。
しかし昨日朝起きると旦那が「今日、お墓参り行こうか」と言った。
そうか、忘れてた、お墓参り行ってなかったんだと思ったが、お墓参りでも
どこかに出かけられると思ったらなんだか急に嬉しくなった。
というわけで昨日は午前中に旦那とお墓参りに行ってきたのだけど、これが
また良い気分転換になった。
やはりどこかに出かけると疲れる。
なので出かけると午後から気を失うように寝てしまう。
しかしそれで夜眠れなくなるかというとそういうわけでもなく、夜は夜で
寝れる。寝れるというのは、布団に入って寝るぞと思って枕元のテーブル
ランプを消してからすぐに寝られるかどうかということ。夜中はどうしても
犬の咳で起きてしまうのだけど、一回起きてもそのあと寝れるかどうかと
いうことなのだけど、割と寝られている。
毎日毎日どこかに行きたいわけではないが、時々出かけると、家にいる日も
なんだか気分が違う。
出かけていないと「今日もこんな作業だけで終わるのか-」だったり「もう
いい加減youtubeを見るのも飽きてきたな」という気持ちが強かったが、
出かけていると家事もやる気が出る気がした。

今日はこのあと掃除をする。
あとキッチンの片付けと掃除。
明日また朝から旦那と犬の病院に行くので、午後はゆっくりしようと思う。

そうそう、話はまったく違うが、最近新しいバッグを買った。
ネットで買ったので、正直届いたバッグは思っていたよりもちょっと安っぽ
かった。しかしネットで一目惚れしただけあって、全体的なデザインはかなり
気に入っている。黒のキャンパス地の小さめのトートバッグなのだけど、
持つところが黒と白のストライプのリボン型になっているのだ。
このストライプのリボンが気に入ってこれは購入した。
そう、私は意外とお嬢様趣味で、リボン、レース、花柄が実は大好きなのだ。
しかしその大好きに全面的に従うのにずっと躊躇していた。
周りの目を気にしていた。
「いい年してリボン」と言われるのではないか、とか。
リカちゃん人形もそう。
おばさんがリカちゃんで遊んでいるなんてことはとても人に言えないし、
買う前はそちら側に行ってはいけないと思っていたくらいだった。
自分が「これが好き」という気持ちと「それが好きと言っている自分を人が
見たらどう思うか」という気持ちが拮抗していた。
結局自分の好きを前面には出せなかった。
しかし本当はとても好き。
これからも自分がキューーンとときめいた気持ちを大事にしていきたいなと
思った。
少々安っぽいがお気に入りのバッグを持つと気持ちが上がる。
どうして今までもこういう気持ちを楽しまなかったんだろうと今では不思議
に思うくらいだ。
なんだか楽しいな。
そして今は今で今のストレスや大変なこともあるのだけど、それでも私は
幸せだなとちょっと思える自分がいる。
これからも自分なりに自分の人生を楽しみたい。


自分を大事に

2021-09-22 11:57:53 | テレビ
昨日のお出かけは正解だったのではないかと思った。
睡眠不足の毎日ではあるが、だからと言って毎日毎日家にこもっているだけ
ではやはり私もキツかったのだと感じた。
今日また午前中は掃除して洗濯してと、いつもの家事に勤しんでいたが、
今度はこんなところにも行ってみようかなと考えながらしていたせいか
何となく気分も違った。

平日にダッシュで出かけるというのもいいが、やはりゆっくり見ようと思う
なら、思い切って旦那の休みの日に出かけないといつまで経ってもどこにも
行けないということを考えた。2週間に一度は犬の通院があるが、それ以外の
週末に、もしどこかに行きたい欲求がある時であれば、1人で出かけて見よう
かなと思った。お昼も適当にどこかで食べて、夕飯もどこかで買ってきて
疲れたら午後は昼寝をすればいいし。
今までもやろうと思えばいくらでもできたが、何となく旦那に遠慮があった。
旦那を差し置いて、1人だけ出かける、1人だけ楽しむ、そして夕飯作りも
しないというのはいかがなものだろう、という気持ちがどこかにあったのだ
。しかし例えば毎週毎週そんなことばかりをするというんじゃなくとも、
例えば月に1回でもそんな日があれば、次にはどこに行こうと考えたりして
それも楽しいし、youtubeを見て人が買い物しているのを見てちょっとは
買い物した気になってもどこか虚しい気持ちになっていたが、それも少し
は解消されるだろう。

今までは、何となくだけど自分が幸せになってはいけないような気になって
いた。好きなものを食べて好きなことをして好きなところへ行って好きな物
を買って・・そんな贅沢はしてはいけない、みたいな。
専業主婦なのだから、働いてはいないのだから、我慢するのが当たり前、
みたいな気持ちはやはりどこかにあった。
今も際限なくいろんなことをすればするほど幸せになるとは思ってはいない
し、旦那が稼いでくれたお金を大切に使おうという気持ちはあるが、私は
必要なものさえ買わずに我慢するようなところがあり、かと思えば突発的
に優先順位がさほど高くないものをパッと買ってしまうようなところが
あった。
ちゃんとご飯をおいしく食べる、寝具やパジャマ、下着がちゃんと揃って
いる、普段着る服もきちんと揃っている・・それらは決して贅沢ではなく、
大袈裟に言えば、当然の権利だったというか、あぁ、私も自分のことを
そうしてもっと大事にして良かったのだと思った。


人の大変さ

2021-09-21 12:26:22 | テレビ
またダイソーに行ってきた。
この間行った時に買えなかった、リカちゃんの家具をどうしても見たくなり、
思い切って行ってきた。今度は家の近所ではなく、車で20分くらいかかる
ちょっと離れた場所にあるダイソーだ。
正直、今日は朝の5時半に犬の咳き込みで起こされてしまい、そのまま寝れな
かったたので、ベストコンディションではなかったのだけど、朝、youtubeの
ある動画を見ていたら、その動画に出てきた人がダイソーに行っていて、正に
私が見たいと思っていたリカちゃんに合う小物が置かれているコーナーを見て
いるのを見て、たまらない気持ちになったのだ。
一旦は諦めた。
今週は祝日もあるし、週末には犬の病院もあるし、買い物も行かなきゃならな
いしと考えたら、私の今の気力体力では無理だった。
しかしそうやって頭の中で無理と判断して自分の気持ちをまた押し込んでしま
うことがもう嫌だなと思ったのだ。
多少無理してでも、やるべきことをやらずとも、たまには自分の気持ちを優先
してみたいと思ったのだ。
とは言え、ダイソーに行っても本当に見たいものだけを見ただけ、あとは
もうなくなりそうなシャンプーと、今日は寝不足でのお出かけなので夕飯作
りは無理だろうと思いお惣菜を、それぞれ併設しているドラッグストアや
スーパーで買っただけでダッシュで帰ってきた。
それでも、買いたかったリカちゃんのサイズに合うチェアは買うことができ
た。シャンプーと一緒にフェイスパウダー用のパフも買ったのだけど、それ
も実はもう何ヶ月も前から欲しくて買えなかったもの。ドラッグストアや
100円ショップなどにもパフなんていくらでも売っているが、カネボウの
ちょっとお値段の良いパフが気に入っていて、そのパフはこのへんだと実は
今日行ったドラッグストアにしか売っていない。なので数ヶ月ごしに念願の
パフが買えたのだった。
あと、薄い発砲スチロールの板も2枚買った。
これはリカちゃんの部屋の壁に使おうと思った。
家に帰ってきてから合わせてみたらサイズ感もピッタリで買って良かったと
思った。
新しい椅子にリカちゃんも座らせてみたが、やはりこちらもピッタリだった。
可愛くてお気に入り。
壁はこれからリメイクするが、とりあえず置いてみただけでも部屋の雰囲気
が一気に変わり、テンションが上がった。
楽しかった。
本当は100円ショップももっとゆっくり見たい。
いつも行っているところよりも規模の大きいお店なので普段見かけないもの
がたくさんあって本当に見応えのありそうなところだった。
時間も犬の体調も気にせずに今までいくらでもこんな外出ができたはずなの
に今までは積極的に行こうとはしなかったなと思った。


最近ふと思ったのは義姉のことだった。
義姉は以前から出かけることがとても好きな印象だった。
というか「家にいると気持ちが落ち込んでしかたがない」と言っていたくら
い。
今年一緒にお茶を飲んだ時に聞いたのは、義姉はコロナになる前に、休みが
できたら気ままに、突発的にでも、すぐに一泊旅行に行けるように準備をし
ていたのだそうだ。リュック一つで電車にすぐに飛び乗れるようにとそれ用
のリュックも実際に用意していたのだけど、コロナになってしまったので
行けないままだと。それって義姉は義兄と二人で気ままにサッと行きたいと
いうことだと思っていたが、よくよく聞いてみると一人で行こうとしていた
というのにもとても驚いた。
「お出かけ好き」と言うよりは「そんなに家にいるのが嫌なのかな、家にいて
何が嫌なのかな」と私はずっと思っていた。
何か目的があってどこかに行くというよりは、とにかく出ること自体が目的
かのような印象を受けたからだ。
しかし最近になって思った。
義姉は3人の子育てが相当キツかったのではないかと。
義兄が地域の活動に良く参加するタイプの人だったし、あるスポーツのコー
チなどもしていたことから、土日はほとんど家にいないことが多かったと
義姉は良く言っていた。そんなことしないで子供の面倒を見てほしい、どこ
かに行ったとしても早く帰ってきて子供をお風呂に入れてほしいのにと。
いつも「なんで私ばっかり・・と思っていた」と。
土日でも子供3人を1人でいつも見ていたのは大変だっただろう。
朝昼晩の食事作りもあっただろうし、その他の家事、買い物も1人で子供を
3人連れて行ったらそれだけで披露困憊してしまいそうだ。
出かけずに家にいたとしても子供がいれば自由はなかっただろうし、かと
言って「子供じゃ話相手にはならないし。」と義姉が過去に言っていたのも
私は良く覚えている。やるべきことはたくさんあるのに、恐らく自分の洋服
なんかをゆっくり1人で見に行くなんてことも難しかったのではないだろう
か。義姉の下の2人の子供がまだ小学生のころに義姉とランチを一緒にした
ことがあった。その時のことを私はとても良く覚えている。義姉が話して
いたのはその日の午前中に○○に長女の学校指定のセーターを注文していた
ので取りに行っていたということだった。○○というのは隣にある大きな街
のこと。
私は誰かとランチの予定を入れていたとしたらその午前中に何か用事をこな
そうとは思わないし、そうならないようにスケジュール組みするだろうと
思うが義姉は予定の合間を縫ってでもこなさなければならない用事がたくさ
んあったのではないだろうか。子供が3人もいれば雑務もかなりあっただ
ろう。
そしてその日義姉がもう一つ話していた話も私は良く覚えている。
「もういい年だからバッグなんかもちょっとだけ良いものを持った方が
いいんだろうなって思うんだけど、見に行くのが面倒になっちゃうの。」
と。
何かを見に行きたい、何かをゆっくり選びたい、そういうものがあっても
日々いろんな用事や雑事をこなすのにいっぱいいっぱいだったのだと思う。
その日、義姉が着てきた洋服も正直どこのおばさんかと思うような洋服だ
ったのも覚えている。
何にせよ余裕がなかったのだ。
子育ての間どれだけの感情を義姉は抑えてきたのだろうと考えた。
行きたくても行けない、行くと決まっていたのに子供が熱を出して行けなく
なった、そんなことはきっと数え切れないくらいあっただろう。
そういったことを私は実際の義姉の子育て中には考えもしなかった。
今そう考えることになったのは、実際に自分がそのような生活になったから
。そうなってやっと私は子供のいる人の苦労がわかるようになったのだ。
今年の3月、私は腫瘍が見つかり大学病院で検査を受けることになった。
思いも寄らぬ事態だったので動揺したし大学病院へ行くこと自体もとても
緊張することだったのに、その時にちょうど犬の具合が悪くなった為、
犬を動物病院へいちいち預けて病院に通うことになった。
それだけでもかなりの負担だった。
それを経験して初めて「そうか、子供のいる人はいつもこんな生活なんだな
」と思ったのだった。
夜鳴きもそう。
良く、子供が赤ちゃんの頃は昼も夜もなくなるとか、24時間見ていなくては
ならないとか言うけど、犬がいつ何が起こってもおかしくないと言われて
からの私も本当に昼も夜もない生活になったのだけど、そうなって「こんな
に大変なことなんだな」と実感した。
義姉もそうだし、世の中の子供を育てているお母さんはこんなに大変な
毎日を送っていたんだなと改めて思った。
きっと私がいつかもっと年をとって、体も思うように動かなくなり、旦那も
いなくなって1人になったら今の義母の気持ちがもっとわかるのかもしれな
い。
その時になって「あぁ、義母はこんなに大変だったんだな、もっと優しく
してあげれば良かったな」と思っても遅いのだ。
とは言え、今は犬が心配ではあるし私も私自身の欲求を満たすのにいっぱい
いっぱいではあるので、なかなか義母には寄り添えないが、せめて会った時
くらいはもう優しくしてあげようと思った。
今までは義母のぼやきにイラッとすることも多く、ついつい口調がキツく
なってしまいがちだったが。
そして、こういうことくらいならできそうなかなということがあったらやっ
てあげようかなとちょっと思えたのだった。