面白い本だ。経営戦略の本だが、問い直す、と言っているとおり、2×2マトリクスやSWAT分析などを初めとする戦略ツールとされるものどもを笑い飛ばし、返す刀で戦略にサイエンス性を期待する気持ちを誤信と切り捨てる。
とまあこの辺までは面白いのだが、じゃあ戦略とはなんだ、というと人に宿るそうだ。人の気質は重要なんだそうだ。とこのへんから正直怪しくなってくる。いや、経営に適した気質の人間を選別してその人が長く続ける仕組を持つのは良いことであり、日本の会社はむしろ逆になっていることもよくわかるのだ。しかし所詮は人、ということだとかなりの程度宿命とか運とかいうことに殆どなってしまう。
経営は所詮人の物語である、という、経営学自体を否定するノンフィクションライターの述懐のようにさえ聞こえる。むしろ「経営戦略?そんなものはない」なんて題名の方がよりのびのびと書けたのでは、と思った次第。
とまあこの辺までは面白いのだが、じゃあ戦略とはなんだ、というと人に宿るそうだ。人の気質は重要なんだそうだ。とこのへんから正直怪しくなってくる。いや、経営に適した気質の人間を選別してその人が長く続ける仕組を持つのは良いことであり、日本の会社はむしろ逆になっていることもよくわかるのだ。しかし所詮は人、ということだとかなりの程度宿命とか運とかいうことに殆どなってしまう。
経営は所詮人の物語である、という、経営学自体を否定するノンフィクションライターの述懐のようにさえ聞こえる。むしろ「経営戦略?そんなものはない」なんて題名の方がよりのびのびと書けたのでは、と思った次第。