御託専科

時評、書評、そしてちょっとだけビジネス

吉田拓郎と尾崎豊

2008-02-14 23:03:08 | 書評
橋本努氏の本で60-70年代の象徴として「あしたのジョー」が取り上げられたのを見て、そういえば吉田拓郎の「人生を語らず」がシンクロしているように思われた。それで探したら歌詞に感動。これは大変な傑作と思い更に探るとYou Tubeに3っつもアップされていた。この中では85年7月の嬬恋オールナイトライブの分がとてもよかった。重く歌いたくなるこの曲を軽々とまた振りつけやポーズも最小限に淡々と歌い上げ本当に格好がいい。

それで、橋本氏の本の流れで尾崎豊もついでに見た。確かに声はいいしかっこいいな。しかし、拓郎の軽々とした無頼のかっこよさを見たあとではさすがに演出過剰であり歌詞もわざとらしい。メロディはとてもいいと思うが。彼は成熟したらかなり良くなっていたのかもしれない。惜しいことをした。