シネマ見どころ

映画のおもしろさを広くみなさんに知って頂き、少しでも多くの方々に映画館へ足を運んで頂こうという趣旨で立ち上げました。

2020年ベストテン発表

2021年01月20日 | BEST


新たな年を迎えました。昨年は新型コロナ流行という未曾有の事態に興行界も大きな打撃を受けましたが、後半には「鬼滅の刃」旋風が巻き起こってほぼひとり勝ち。興行収入ではコロナ禍の不況を吹き飛ばす好材料となったものの、シネコンのスクリーンを独占するところとなって、良心的な秀作群がその煽りを食らったのは負の一面でした。そうしたなかで、2020年も力作が揃いましたが、年末にはそれまで優等生といわれた京都市の感染数が急増するに及んで、われわれもまた外出を自粛せざるを得ず、鑑賞本数が大きく減ったのは残念のきわみでした。今年こそよい年であることを願って執筆者のベスト(最大10本まで選考)を発表します。(健)

◇久
【日本映画】
1位「罪の声」(土井裕泰)
2位「スパイの妻」(黒沢清)
【外国映画】
1位「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ、기생충、韓国、2019年)
2位「オフィシャル・シークレット」(ギャヴィン・フッド、Official Secrets、英・米ほか、2019年)
3位「ある画家の数奇な運命」(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルタ、Werk ohne Autor、独・伊、2018年)
4位「ウルフウォーカー」(トム・ムーア&ロス・スチュワート、WolfWalkers、愛・ルクセンブルクほか、2020年)
5位「少女は夜明けに夢をみる」(メヘルダード・オスコウイ、Royahaye dame sobh、イラン、2016年)
6位「コリー二事件」(マルコ・クロイツパイントナー、Der Fall Collini、ドイツ、2019年)
7位「その手に触れるまで」(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、Le jeune Ahmed、白・仏、2019年)
8位「カセットテープ・ダイアリーズ」(グリンダ・チャーダ、Blinded by the Light、英・米・仏、2019年)
9位「存在のない子供たち」(ナディーン・ラバキー、Capharnaüm、レバノン・仏ほか、2018年)
10位「82年生まれ、キム・ジヨン」(キム・ドヨン、82년생 김지영、韓国、2019年)

◆HIRO
【日本映画】
1位「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」(豊島圭介)
2位「海辺の映画館-キネマの玉手箱」(大林宣彦)
3位「MOTHER マザー」(大森立嗣)
4位「his」(今泉力哉)
5位「浅田家!」(中野量太)
6位「罪の声」
7位「スパイの妻」
8位「窮鼠はチーズの夢を見る」(行定勲)
9位「ミセス・ノイズィ」(天野千尋)
10位「男はつらいよ お帰り寅さん」(山田洋次)
【外国映画】
1位「1917 命をかけた伝令」(サム・メンデス、1917、米・英ほか、2019年)
2位「パラサイト 半地下の家族」
3位「TENET テネット」(クリストファー・ノーラン、Tenet、英・米、2020年)
4位「ジョジョ・ラビット」(タイカ・ワイティティ、Jojo Rabbit、ニュージーランドほか、2019年)
5位「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」(エミール・クストリッツア、El Pepe, Una Vida Suprema、アルゼンチン・ウルグアイほか、2018年)
6位「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」(ニコラウス・ライトナー、Der Trafikant、墺・独、2018年)
7位「スウィング・キッズ」(カン・ヒョンチョル、스윙키즈、韓国、2018年)
8位「フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて」(クリス・フォギン、Fisherman's Friends、イギリス、2019年)
9位「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」(ライアン・ジョンソン、Knives Out、アメリカ、2019年)
10位「パヴァロッティ 太陽のテノール」(ロン・ハワード、Pavarotti、米・英ほか、2019年)

◆kenya
【日本映画】
1位「浅田家!」
2位「罪の声」
3位「ラストレター」(岩井俊二)
【外国映画】
1位「パラサイト 半地下の家族」
2位「ソニア ナチスの女スパイ」(イェンス・ヨンソン、Spionen、ノルウェー、2019年)
3位「ニューヨーク 親切なロシア料理店」(ロネ・シェルフィグ、The Kindness of Strangers、丁・加ほか、2019年)
4位「フォードvsフェラーリ」(ジェームズ・マンゴールド、Ford v Ferrari、アメリカ、2019年)
5位「第三夫人と髪飾り」(アッシュ・メイフェア、Vợ Ba、ベトナム、2018年)
6位「スキャンダル」(ジェイ・ローチ、Bombshell、加・米、2019年)
7位「ようこそ映画音響の世界へ」(ミッジ・コスティン、Making Waves: The Art of Cinematic Sound、アメリカ、2019年)
8位「フェアウェル」(ルル・ワン、The Farewell、米・中、2019年)
9位「ブラック アンド ブルー」(デオン・テイラー、Black and Blue、アメリカ、2019年)
10位「リチャード・ジュエル」(クリント・イーストウッド、Richard Jewell、アメリカ、2019年)

◇アロママ
【日本映画】
1位「罪の声」
2位「二人ノ世界」(藤本啓太)
3位「スパイの妻」
4位「ミッドナイトスワン」(内田英治)
5位「窮鼠はチーズの夢を見る」
6位「糸」(瀬々敬久)
7位「ばるぼら」(手塚眞)
8位「望み」(堤幸彦)
9位「宇宙でいちばんあかるい屋根」(藤井道人)
10位「MOTHER マザー」
【外国映画】
1位「シェイクスピアの庭」(ケネス・ブラナー、All Is True、イギリス、2018年)
2位「ダウントン・アビー」(マイケル・エングラー、Downton Abbey、英・米、2019年)
3位「TENET テネット」
4位「82年生まれ、キム・ジヨン」
5位「ストーリー・オブ・マイ・ライフ 私の若草物語」(グレタ・ガーウィグ、Little Women アメリカ、2019年)
6位「スキャンダル」
7位「スウィング・キッズ」
8位「パラサイト 半地下の家族」
9位「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」(ウッディ・アレン、A Rainy Day in New York、アメリカ、2019年)
10位「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」(アグニェシュカ・ホランド、Mr. Jones、波・英・ウクライナ、2019年)

◆KOICHI
【日本映画】
1位「スパイの妻」
2位「37セカンズ」(HIKARI)
3位「おらおらでひとりいぐも」(沖田修一)
【外国映画】
1位「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」
2位「リチャード・ジュエル」
3位「在りし日の歌」(ワン・シャオシュアイ、地久天长、中国、2019年)
4位「パラサイト 半地下の家族」
5位「シェイクスピアの庭」

◇春雷
【日本映画】
1位「浅田家!」
2位「37セカンズ」
3位「子どもたちをよろしく」(隅田靖)
4位「スパイの妻」
5位「朝が来る」(河瀨直美)
6位「おらおらでひとりいぐも」
7位「時の行路」(神山征二郎)
8位「影裏」(大友啓史)
9位「海辺の映画館-キネマの玉手箱」
10位 「糸」
【外国映画】
1位「はちどり」(キム・ボラ、벌새、韓・米、2018年)
2位「燃ゆる女の肖像」(セリーヌ・シアマ、Portrait de la jeune fille en feu、フランス、2019年)
3位「リチャード・ジュエル」
4位「ジョジョ・ラビット」
5位「パラサイト 半地下の家族」
6位「マザーレス・ブルックリン」(エドワード・ノートン、Motherless Brooklyn、アメリカ、2019年)
7位「グッドライアー 偽りのゲーム」(ビル・コンドン、The Good Liar、英・独・米、2019年)
8位 「フォードvsフェラーリ」
9位「名もなき生涯」(テレンス・マリック、A Hidden Life、米・英・独、2019年)
10位「1917 命をかけた伝令」

◆健
【日本映画】
1位「スパイの妻」
2位「一度も撃ってません」(阪本順治)
3位「生きちゃった」(石井裕也)
4位「海辺の映画館-キネマの玉手箱」
5位「罪の声」
6位「his」
7位「影裏」
8位「MOTHER マザー」
9位「朝が来る」
10位「子どもたちをよろしく」
【外国映画】
1位「パラサイト 半地下の家族」
2位「Mank マンク」(デヴィッド・フィンチャー、Mank、アメリカ、2020年)
3位「マザーレス・ブルックリン」
4位「リチャード・ジュエル」
5位「シカゴ7裁判」(アーロン・ソーキン、The Trial of the Chicago 7、米・英ほか、2020年)
6位「ジョジョ・ラビット」
7位「1917 命をかけた伝令」
8位「オフィシャル・シークレット」
9位「スキャンダル」
10位「名もなき生涯」

編集注記:原則として2020年1~12月に京阪神で劇場公開された作品を対象とした。日本映画作品名のあとの括弧書きには監督、外国映画作品名のあとには監督、原題、製作国、製作年を入れた。日本公開題名・人名表記はキネマ旬報映画データベース、外国映画の原題・製作国・製作年はInternet Movie Database、韓国映画のハングル題名は「輝国山人Korean Movies」を参考とした。(健)

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