岩波書店の『世界』5月号が送られてきた。「辺野古新基地建設の無理無体」というタイトルで、私の「このままでは護岸は崩壊する---隠蔽される調査データ」と、立石雅昭新潟大学名誉教授の「辺野古新基地周辺の活断層と軟弱地盤」という論考が掲載されている。
私の論考は次のような内容だ。変更計画の概要については、3月に刊行されたばかりの『沖縄を世界軍縮の拠点に---辺野古を止める構想力」(岩波ブックレット)に「軟弱地盤問題の意味するところ」と題して説明したので、『世界』5月号ではその後の動きを中心にまとめている。
*変更計画の概要--工期短縮のための無理な工法
*防衛局発表の総工費--事業費の2割が警備費
*サンゴ特別採捕許可申請でも国が強権発動
*先行盛土による海の汚濁
*このままではケーソン護岸が崩壊する
*地質調査データの隠蔽・加工
*地質調査のやり直しを
今まで行われてきた大浦湾の地質調査には多くの問題がある。特に、海面下90mまでの軟弱地盤が続く「B27地点」周辺では、ボーリング調査のやり直しが必要であり、防衛局がこのまま設計概要変更申請を提出することは許されないというのが結論である。
沖縄の書店に並ぶにはまだ2~3日後かもしれませんが、是非、ご一読ください。