5月4日、久しぶりに高江に行った。新緑の季節も過ぎ、やんばるの山はもう夏の色となっていた。
一昨年、凄まじい弾圧が繰り広げられたN1ゲートでは、誰もいないのに今も、警備員が立ち並んでいる。お互いに言葉を交わすこともなく、キッと前を見たまま立つ続ける警備員たちの姿は異様としか言いようがない。防衛局は、いったい何時までこのような空しい仕事をさせ続けるのか?
N1ゲート前にあった住民の会の座りこみテントは、今はメインゲートの前に移されている。当番の人たちとしばし雑談、のんびりとした時間を過ごした。
新川ダムを抜け、N1裏のテント跡に向かった。2年前、大きなテントが設置され、大勢の人たちが集まっていた場所は、今はひっそりと静まり返っている。このテントを撤去に来た防衛局職員とのトラブルで、博治さん、Sさん、Yさんらが不当逮捕されたのだ。当時の光景が、まざまざと思い出される。
国有林の林道跡を少し入ると、今も大きなバリケードが残っている。ここは米軍基地ではなく、国有林である。立入を規制する根拠は全くない。
期待していたギーマの花も、ほんの少し残っているだけだった。
カシノキランの花も終ってしまったようだ。
(コンロンカ)
大宜味村塩屋のデイゴ