乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

逝く時

2009年04月03日 | 患者の気持ち
人間には、科学で割り切れない不思議な力がある。。。

ある乳がんの勉強会で、乳腺外科医が印象に残ったある患者さんの死について語りました。

彼女は末期乳がんで、娘さんの結婚式に出席できるか心配していました。その医師は当初、出席はとても無理だろうと考えていた。しかし式が近づくにつれ、彼女の状態が安定、結局、式に出席でき、娘の晴れ姿を見ることができました。その夜、静かに息を引き取ったといいます。
命の灯火が式の夜までもったというのに、人間の不思議な力を感じます。

不思議な力について、ある心理学のサイトからの抜粋です。

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 「誕生日まで、死なないで。 フィリップスの調査」

◆ クリスマスには、死にますか?
カリフォルニア大学の社会学者であるデビッド・フィリップスは、「人間っ
ていつ死ぬか」ということに興味を抱きました。そして彼は、
「たとえば楽しいイベントがあったら、それまで死ぬのを待つんじゃない? 
そしてその直後は、死ぬ人が多くなるんじゃない?」
と考えました。

彼は中国の「中秋節」という祝日に注目しました。
これは、中国の主婦たちが伝統的な料理を作って周囲に振る舞うという、一大
イベントの祝日です。
そしてこの祝日は、年によって日にちが変わります。
フィリップスは、この前後で、果たしてどれだけ死ぬ人が多いかを調べたわけ
です。すると、

「中秋節の前の一週間の死亡率は、他のときより35%低く、中秋節のあとの一
週間は、逆に35%高くなる」
ということが分かりました。
すなわち人間は、イベントによって死ぬ率が変わる可能性がありえるのです。
さらに、フィリップスの調査は、ここで終わりませんでした。

◆ 誕生日には、死にますか。

続いて彼は、1969年から1990年にわたってカリフォルニアで死亡した300万人
を対象にして、「いつ死んだか」を調べました。その結果、

「女性は、誕生日の次の週に死んでいることが多く」、
「男性は、誕生日の前の週に死んでいることが多い」
ということが分かったのです。

では、この差はどうして生まれるのか。
フィリップスの分析では、
「女性は、誕生日を楽しい祝い事と考えて楽しみにするため、それまで死ぬの
を待つ」が、
「男性は、誕生日を自分の人生の節目として考え、『あぁ、この年になったの
に、どうして自分は思い描いていた位置と違うんだ』と悲観的になるため、そ
の前に死んでしまうから」
だそうです。

実際にこの調査に関しては、多くの論争がおきました。
さまざまな学者が調査したところ、「この傾向は認められなかった」という結
果もありましたし、「この傾向は同じく認められた」という結果もありました。
ですので、話半分程度にお取り下さい。ただ、フィリップスの分析自体は、なか
なか興味深いモノがあると思うのですが、いかがでしょうか。

女は、誕生日というイベントをすごく楽しみにする。
男は、誕生日というイベントを憂うつに感じる。

実際に考えてみると、確かに女性って男性に比べて、自分の誕生日を、イベン
トとしてものすごく重要視する人が多いように思えます。

この調査、「死ぬ」からには、基本的に年配の人たちの話です。
あなたも60・70になれば、「開き直って楽しめる」のではないでしょうか。
しかし男は、それでも「切ないもの」と感じてしまうのです。
そう考えると、女性の方が寿命が長い原因の一つは、これなのかもしれないと
思えてしまいます。

◆ ムチ打つ男は、道が遠い。

あなたは「伍子胥(ごししょ)」という人物をご存じでしょうか。
彼は、父と兄を、楚の国の「平王」という王様に殺されてしまいます。
その復讐のために、別の国の将軍となり、数十年をかけて、楚の国の首都を占
領するに至りました。

しかしそのとき、すでに平王は、死んでいました。
おまけに現在の楚の国の王もすでに逃亡していました。

怒りの向けようがない彼は、平王の墓をあばき、その死体を引きずり出します。
そしてその死体に向けて、何度もムチで打ったのです。
この故事は「死者にムチ打つ」という言葉の語源になっています。

そして伍子胥は、その行為を責められたときに、こう答えました。
「日暮れて道遠し」。

人生で残された時間は少ない。
しかし、まだ目指すべき道は遠い…。

◆ 今の、幸せ。

自分は、こうなりたい。
いつか、こんな夢を達成させたい。

そんな期待を持つことは、何より大切です。

しかしそれがあまりに大きすぎると、自分の「いま」と比較した場合に強いショ
ックを感じてしまいます。

「俺は今まで、何をしてきたんだろう…」
「自分の人生って、何だったんだろう…」
「昔思っていた場所に、どうしてたどりつけないんだろう…」

これは男性だけでなく、女性も感じることはあるはずです。
人はこんなときに強くショックを抱えてしまい、特に高齢の場合、死に至るス
トレスにすらなる危険性があるわけです。

ですので、もしあなたが、そんな風に考えてしまうタイプなら、
たまにはその思い描くレベルを、もっとずっと、下げてみてもいいのではない
でしょうか。

それこそ、あなたは今年、何らかの事故で亡くなっていたかもしれません。
もしくは今、目の前にいる人を、失っていた可能性だって、ゼロではなかった
はずです。

でも、そうじゃなかった。
少なくとも、あなたはこうして生きているんです。
さらに目の前に誰かがいるなら、実はそれだけで、すごく幸せなことなんです。
小さな不幸だけに、目をとめないでください。

失ってからでは、遅いんです。
死んでから後悔しても、意味がありません。
今の幸せに、今気がつくことが大切なんですよ。
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私の場合、病気になる前はいかに幸せに過ごしてきたか、、、で、病気になった自分はとっても不幸だわ~~って思った時期がありました。で、上記の通り、ある時から思い描く幸せのレベルを下げたわけですよ、「今、生きているのが幸せ」と。

この考え方、病床に臥しても使えそうな気がします。
病気が進んで寝込むようになると、「あれもこれもできなくなった…」ってがっかりながら死ぬのかなと思っていたんですが、、、「あれもこれもやったことがあったなあ…」と、よい思い出を呼び起こして死にたいです。


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なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” is able to read in Japanese:-)

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