西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

常磐の庭

2010-04-16 | 長唄の歌詞を遊ぶ (c) y.saionji
51-「常磐の庭」その1

杵屋六左衛門(10世)のパトロン、南部利済は
麻布不二見坂に下屋敷を建てた後、家督を長男利義に譲り、隠居の身となった。

よほど長唄が好きだったのか、面白かったのか、
利義にも女隠居教子の方にも長唄の歌詞を書かせている。

教子の方は、芸州(安芸)宮島の浅野家から、11代利敬に輿入れした
こともあってか、教子の方作の「常磐の庭」は厳島神社の描写から始まる。

『抑々 厳島の御社は
 人皇七十四代の御宇かとよ
 再建ありし 宮柱
 幾百年か 白浪に』

● さて、厳島神社が再建されたのは、
 七十四代、鳥羽天皇の時代だったであろうか、
 それから今まで、いったい何百年が経ったのだろう。

 〓 〓 〓

tea breaku・海中百景 
photo by 和尚
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