杵屋六左衛門(9代目)―13「冬の山姥」
まずは、山姥が曲がりくねった雪道を辿り、
庵に帰って行く、というところ。花道での踊りだ。
『あしびきの 山高うして海近く
峰の梢は雪折れの
すわや陽炎 夕月の(あっ 陽炎が)
影も朧に山姥が(夕月のぼんやりとした影の中)
帰るさの(山姥が帰ることよ)
道惑わじと折る枝も
八重降り積もる雪の足
水の流れの音絶えて
眺めは花に優れども
今日の寒さをいかにせん
笠もる雪を打ち払い
訪のう人もなき身のつらさ
暫し晴れ間を松の雪(ちょっと雪の止むのを待つとするか)
あしびきの 山路激しき九十九折り(曲がりくねった山道を)
辿り辿りて来たりける』
〓 〓 〓
tea braeaku・海中百景
photo by 和尚
まずは、山姥が曲がりくねった雪道を辿り、
庵に帰って行く、というところ。花道での踊りだ。
『あしびきの 山高うして海近く
峰の梢は雪折れの
すわや陽炎 夕月の(あっ 陽炎が)
影も朧に山姥が(夕月のぼんやりとした影の中)
帰るさの(山姥が帰ることよ)
道惑わじと折る枝も
八重降り積もる雪の足
水の流れの音絶えて
眺めは花に優れども
今日の寒さをいかにせん
笠もる雪を打ち払い
訪のう人もなき身のつらさ
暫し晴れ間を松の雪(ちょっと雪の止むのを待つとするか)
あしびきの 山路激しき九十九折り(曲がりくねった山道を)
辿り辿りて来たりける』
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tea braeaku・海中百景
photo by 和尚