猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

パブリック・エネミーズ

2013-05-10 04:27:50 | 日記
2009年のアメリカ映画「パブリック・エネミーズ」。
1933年の大恐慌時代、銀行強盗の黄金期だった。なかでもジョン・デリンジャー
(ジョニー・デップ)は、弱者からは強奪しないという主義で、逮捕されては脱獄を繰り
返し、民衆に人気さえあった。
ジョンはある日ビリー・フレシェット(マリオン・コティヤール)という神秘的な美女と
知り合い、2人は恋に落ちる。ジョンは自分が指名手配中の強盗であると打ち明け、生涯を
ともにしようと言った。ビリーは迷ったが、ジョンの強引な魅力に惹かれ、ついていくと
誓う。
FBIではジョンの逮捕にやっきになっていた。捜査チームのリーダーであるパーヴィス
(クリスチャン・ベール)を中心に、ジョンの捜索は進められた。
ジョンはやがて隠れ家がばれ、ジョン一味と警官隊は激しい銃撃戦となった。

実在の銀行強盗ジョン・デリンジャーの物語である。
ストーリーは簡単なのであまり書くことがないのだが、おもしろかった。とにかくジョニー・
デップがかっこいい!マリオン・コティヤールもきれいだった。
銃で撃ち合う場面が多く、ジョン側にもFBI側にも多数の死者が出るので、それが痛ましかった。
アメリカ映画ってほんとにパンパン撃つなあ。
この映画に登場するビリー・フレシェットもパーヴィス捜査官も実在の人であるとのこと。
ジョン・デリンジャーを調べてみたが、決してハンサムではなく、結構悪党面だった。
ジョニーとは大違いだ。見なければ良かった
ま、強盗だし、仕方ないか。
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戦慄の絆

2013-05-07 02:13:20 | 日記
1988年のカナダ映画「戦慄の絆」。
一卵性双生児のエリオットとビヴァリーのマントル兄弟(ジェレミー・アイアンズ二役)は、
産婦人科クリニックを開業している。
見た目は瓜二つだが、性格はかなり違っていた。エリオットは社交的で傲慢、ビヴァリーは
内気で繊細だった。
ある日クリニックに女優のクレア(ジュヌヴィエーヴ・ヴィジョルド)が訪れた。クレアを
診察したエリオットは、彼女の子宮が中で3つに分かれていることに驚く。
エリオットはクレアに、子供は産めないと告げる。その日2人は関係を持った。
翌日クレアの元をビヴァリーが訪れるが、双子と知らないクレアはエリオットだと思い、
今までの乱れた生活について話し、ビヴァリーと関係を持つ。
それ以来、マントル兄弟はクレアを共有するようになった。ビヴァリーは双子だと隠して
いることに苦しむが、エリオットは平然としている。
クレアはある日、友人に「あそこの医者は双子よ」と聞かされ、愕然とする。
そして激怒してクリニックにやってきて、もう会わないと告げる。「私を弄んでいたのね!」
そのことにショックを受けたビヴァリーは、精神のバランスを崩し、薬を乱用するように
なる。
子供の頃からずっと一緒だった兄弟の均衡が崩れ始める。

デヴィッド・クローネンバーグ監督のサイコ・サスペンス映画。
クローネンバーグらしく、グロテスクな映画だった。なんだか不気味な形の医療器具が
出てきて、産婦人科だけに気持ちが悪い。
双子と知らずに代わる代わるデートをして、自分が共有されていたと知ったクレアはたまった
ものじゃないだろう。ものすごい侮辱だ。
それにしてもジェレミー・アイアンズの演技がすごい。本当に双子の人が演じているんじゃ
ないかと思うほど、エリオットとビヴァリーの違いを演じ分けている。
傲慢なエリオット、気弱なビヴァリーと、本当に別人に見えるのだ。
ラストも本当に「戦慄」する。
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

2013-05-04 03:42:49 | 日記
1997年のドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」。
マーチン(ティル・シュヴァイガー)は病院で脳腫瘍だと言われた。もう手の施しようがなく、
数日の命だろうと。同じ病院でルディ(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)は末期の骨肉腫だと
診断された。2人は偶然同じ病室、隣のベッドに入院することになった。
マーチンはヘビースモーカーで、看護婦に怒られてもまた吸う。ルディはおとなしい性格。
2人は隠してあったテキーラを見つけ、話し出す。そのうち2人とも海を見たことがないと
わかり、「海をみにいこう」と言って病院を抜け出す。
駐車場でベンツを盗み(鍵は車の中にあった)、逃走する。だがその車はまぬけなマフィアの
車だった。
あとわずかの命、怖いものがない2人は窃盗を繰り返す。車のトランクにあった大金を
みつけ、高級ホテルに泊まり、ごちそうを食べる。
その頃2人は警察とマフィアの両方から追われていた。更にテレビではこの事件が大きく報道
されていた。マーチンがルディを人質にとって逃げていると思われていたのだ。
マーチンは何度も具合が悪くなり、その度に薬を飲んで一命を取り留めていた。
警察とマフィアに追われながら、マーチンとルディは海を目指した。

おもしろかった!悲しい映画なのだろうなと思っていたが、意外にコミカル。テンポも良く、
とても楽しめた。
車を盗まれたマフィア2人組のマヌケさがいい。
ドイツ映画を見たのは久し振りだ。フランス語もいいが、ドイツ語もいいなあ。
1つ気になったのが、警察はマーチンがルディを人質にしていると思っていて、そのことで
「ヘルシンキ・シンドローム」と言っていたこと。ストックホルム・シンドロームではないのか?
ヘルシンキ・シンドロームという言い方もあるのだろうか?それともジョークなのか?
これがわからなかった。
ラストが切なく、とても良かった。
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