猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

アニエスの浜辺

2019-05-16 20:27:13 | 日記
2008年のフランス映画「アニエスの浜辺」。

ベルギー出身のフランスの映画監督アニエス・ヴァルダが、自分の人生を描いた
ドキュメンタリー映画。もともと写真家であったアニエス・ヴァルダはやがて映
画監督になった。夫で映画監督のジャック・ドゥミとは共に「ヌーヴェルヴァー
グの左岸派」と呼ばれた。夫婦と親交のあった俳優や映画監督たちのインタビュ
ーを交えながら、ヴァルダの、そしてドゥミの人生が描かれる。
ヴァルダの原風景は浜辺である。ベルギーに住んでいた子供の頃、家族でよく海
に遊びにいったようだ。いろんなシーンの合間合間に浜辺の風景が映し出され、
美しい。彼女の人生の全ては浜辺から始まっているのである。
ヴァルダとドゥミの息子マチューは俳優になったが、マチューは子供の頃とても
かわいい。映像から、ヴァルダとドゥミが深い愛情で結ばれていたのだというこ
とがよくわかる。映画監督同士ならではの意志の疎通、結束があったのだろう。
昔ヴァルダが監督を務めた「ジャック・ドゥミの少年期」という映画を観たが、
とてもおもしろかった。ドゥミは子供の頃から映画が好きで、カメラやビデオカ
メラが好きだった。映画監督になるべくしてなった人なのだろう。
ヴァルダの映画で観たいものもあるのだが、DVD化されていないのが残念である。
ジャック・ドゥミは1990年に、アニエス・ヴァルダは今年の3月に亡くなった。



ノエルは足が短い。目が青いので外国の猫が混じっていると思うのだが、もしか
してマンチカンかな。
















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コメント (6)
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