猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

悪魔の植物人間

2015-11-23 05:16:55 | 日記
1974年のイギリス映画「悪魔の植物人間」。
大学教授で科学者のノルター教授(ドナルド・プレザンス)は、生命の神秘に
魅せられるがあまり、自身が勤務する大学の生徒たちを助手のリンチに誘拐
させては、植物と融合させる人体実験を行う男であった。そしてノルター教授
の研究室で遺伝子改造手術を行うも、手術に失敗した実験台の学生たちは、
サーカス一座の見世物小屋に送られるという悲惨な末路を辿るのだった。
ノルター教授の実験の主旨は、水と光だけで成長ができる人間を造り上げる
ことに成功すれば、食糧危機にも人間が対応できるというものであった。

「ムカデ人間」みたいなマッド・サイエンティストの物語である。古い映画だし、
CGもちゃちなので、怖くはない。悪趣味な映画だが、同じ悪趣味でも「ムカデ
人間」の方がストーリー展開もおもしろいし、怖さもある。植物と人間を融合
させることを思いついた大学教授は、助手に学生を誘拐させて実験台にして
いた…という発想は怖い。実験はなかなか成功しないので、その学生の行く
末を思うと、哀れである。勿論こんなことは有り得ないのだが。
終盤で植物人間にさせられてしまった男子学生がかわいそうだ。彼の姿より
もプレデターの方がずっと怖いが。彼が友人の女子学生を助けるためにその
姿で奮闘するさまは、本当に悲劇である。
まあドナルド・プレザンスが主演しているだけでも観る価値はあるかもしれな
い。私はこの人、やっぱり「ハロウィン」シリーズの精神科医のイメージが強い
なあ。あと「フェノミナ」の昆虫学者。どちらもノルター教授とは違い、まともな
人物だが。特に「ハロウィン」のルーミス医師はこの人のライフワークになった
のではないかと、私は勝手に思っている。



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コメント
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