猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

モンガに散る

2015-11-20 05:19:04 | 日記
2010年の台湾映画「モンガに散る」。
1986年。台北一の繁華街モンガは商業地区として繁栄していたが、その裏では
多くの極道組織が縄張り争いを続け、抗争の絶えない街であった。そんなある日、
モンガに引っ越してきた高校生のモスキート(マーク・チャオ)は、転校初日にクラス
の不良グループに因縁をつけられる。放課後、モスキートは待ち伏せしていた不良
グループに追いかけられるが、その様子を偶然、校内勢力を仕切っているドラゴン
(リディアン・ヴォーン)が目撃、たった1人で不良グループに対峙するモスキートを
気に入ったドラゴンは、彼を仲間に迎え入れる。ドラゴンは、モンガで1番の勢力を
握る極道組織の親分の1人息子であった。

台湾のチンピラ少年たちの青春映画。台湾の青春映画ってどうしてこんなに素敵
なんだろうな。転校生のモスキートは、校内勢力を仕切っているドラゴンに気に
入られ、ドラゴンの幼なじみで秀才のモンク(イーサン・ルアン)やアペイ、白ザル
たちと義兄弟の契りを交わし、5人は固い絆で結ばれる。死ぬ時は皆一緒だと。
華流映画にはこの義兄弟の契りってよく出てくるなあ。お国柄なのか。
この映画に出てくる高校、不良がたくさんいて、随分とガラが悪い。「藍色夏恋」や
「九月に降る風」、「共犯」などで舞台となる高校は全然そんな感じではなかった。
まあいろんな高校あるし、地域的なものもあるだろうし、そういったのは日本と同じ
なんだろうな。リディアン・ヴォーンは「九月に降る風」にも出演していた。台英ハー
フのイケメンである。
モンガという街の雑多な雰囲気が良かった。ヤクザの抗争、チンピラのケンカ、
娼婦との淡い恋。夜の街は暴力的で、悲しい。よく鳥もも肉(山賊焼き?かな)を
食べているのが印象的だった。屋台で売っているのだ。台湾の人は鳥もも肉を
よく食べるのかな。そういえば「郊遊<ピクニック>」でも主人公が食べている市販
のお弁当にも鳥もも肉が入っていた。ラストは本当に切ない。



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コメント
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