猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

愛して飲んで歌って

2015-03-17 02:34:09 | 日記
フランス映画「愛して飲んで歌って」を観にいった。
コリンとカトリーヌ夫妻、ジャックとタマラ夫妻の共通の友人であるジョルジュが、癌で余命
いくばくもないことが判明した。特にジャックはジョルジュの大親友であり、激しいショックを
受ける。2組の夫婦と、それにジョルジュの別れた妻のみんなで、ジョルジュの残り少ない
日々を有意義なものにしてあげようと、話し合う。

アラン・レネ監督の遺作である。演劇のような不思議な雰囲気の映画だった。映像もユニ
ークでおしゃれ。
ジョルジュという男性が余命わずかだと知って、友人たちはジョルジュになんとか後悔の
ない人生を送ってもらおうと、いろんなアイデアを出し合って、考える。ジョルジュの別れた
妻には今では愛する男性がいるが、ジョルジュの世話をするためにやってくる。
おもしろいのは、肝心のジョルジュは全く登場しないことだ。物語は、コリンとカトリーヌ夫妻、
ジャックとタマラ夫妻、元妻のモニカ夫妻の6人だけで進められる。6人はジョルジュのために
動くが、次第にそれぞれの思惑が錯綜していく。
この6人の会話劇がとてもおもしろい。登場人物たちが皆美男美女ではなく、普通のおじさん
おばさんなのもいい。
ユーモラスでユニークで、心に残る映画だった。アラン・レネ監督、最後に素敵な映画をあり
がとう。



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コメント
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