猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

硫黄島からの手紙

2011-08-21 04:00:49 | 日記
先週録画しておいた「硫黄島からの手紙」を観た。
私は硫黄島なんて知らなかったし、そこで戦争が行われたのも知らなかった。
栗林中尉と、名前を忘れたが伊原剛さんの役は、実在の人物だったらしい。
壮絶な死に方をした2人の姿には、胸が痛む。
西郷を演じた二宮くんは良かったと思う。1番リアルで身近に感じる。
普通にパン屋を営み、普通に暮らしている人が、いきなり招集される。
みんなそうだったのかなあ。家族を残し、戦地に向かう人たちは、どんなに
辛かっただろう。
負傷したアメリカ兵が、手当の甲斐なく死んでしまうが、そのアメリカ兵が
持っていた、母親からの手紙を、伊原さんが訳しながら読む場面がある。
戦争に行った息子を思う気持ちは、どこの国の母親でも同じなのだ。
その死んだアメリカ兵も日本兵たちも、好きで戦争をしている訳じゃない。
普通に暮らしていたのに、戦争に駆り出された人たちなのだ。
こんなひどいことがあるだろうか。
今でも、世界のあちこちで戦争や内乱が起きている。
誰も、それを止めることはできないのだろうか。

クリント・イーストウッドはすごい。アメリカ人なのにこんな映画を作って
しまうのだから。
この人は昔はダーティ・ハリーとか、一匹狼的な役のイメージが強かったが、いい
監督になったなあ、と思う。
かなり昔の映画で、初監督作品で、「殺しのメロディ」という映画は面白かったなあ。
今で言うストーカーもの。あの時代にああいうストーリーはあまりなかったんじゃないか。
「グラン・トリノ」も良かった。主人公がかわいそうだったけど。
監督作品ではないけど、古ーい映画で、「白い肌の異常な夜」というのを観た事があるが、
多分あまりヒットしなかったんじゃないかな?と思うような映画。
不気味で、ほんとに、異常だった。
私には好みである。
コメント
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